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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第8章 躰の疼き……

「キミが言いたいことは分かるよ。でも相手も愉しんだらそれはアリなんだよね。オレだってそう。法律が守ってくれるだろうけどそんなつまらない人生送る気は無いし。それにこの世には許される人間と許されない人間がいる。その線引きを同じ人間がしてる。まあ捕まらなければいいって考えでもあるのだとオレは理解してるよ」

黒咲くんは手に持った薔薇に見合う艶やかな表情をしてみせた。

「その集まりのうちの一人が教えてくれた紹介制の会員サイト。そこのオードブルにキミがいる」

どこからか雀が数匹舞い降りて、薔薇のアーチに潜り込んで行ったのが見えた。
神聖なはずの学園の昼下がり。
空模様は快晴。
私達はその舞台に似つかわしくない話を続けた。

「高い水準を満たした紳士淑女しか会員になれないから、嫌なことはされてないはず。そうでしょ?」

黒咲くんは持っていた一輪の薔薇を私の膝にそっと起き、自身も私の隣に腰かけた。

「うん。言われて見れば……嫌がらないからエスカレートしたらどうしようってずっと思ってたけど……。そうでもないかも……」

互いの秘部を触られたり握ったりすることをソフトだと考えるとしたら、だけど。
私はそれ以上をされたことがないのだ。
怖い思いはしたことがない。
それはある意味ラッキーだと思っていた。

「良かったら、今度招待するよ。毎月集まりがあるんだけど、どう?」

理解力と秘密を厳守出来る十代は貴重な存在なんだと彼は雄弁に語る。
……ちょっと面白そう。
とは思ったけど、私の頭にふと浮かんだのは八反田さんの顔。
えっちなことは好きだけど、八反田さん以外とする気は無い。
飼われるのなら、八反田さんがいい。
八反田さんじゃないと駄目。

「私ね、好きな人がいるの。その人、周りからはブサイクって言われてるけど、私にはすごーくカッコいいの!!だからダメ」

「へぇ。オレに振り向かないのはそのせい?」

恋をしてるからと言いたいのか自分がイケメンと言いたいのか、どっちか判別は難しかったけどどちらにせよ肯定するに変わりは無い。
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