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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第8章 躰の疼き……
そうしてお代はここに置いていきますと、一気にメンバー分の諭吉様を、参千寺さんがその言葉に伴いテーブルに伏せた。
八反田さんが、それは困りますと伝える。
が、気持ちですからと押し問答だ。
「メンバーはお客様からの施しは受けませんので。お引き取りを」
ほぼ、早く帰れクソガキが……と翻訳出来るのを私は知ってる。
八反田さんがジャックナイフを光らせて盛んに微笑するなり黒咲くんは、
「それでは、今日のところはこれで失礼しますよ」
珍しく口元だけを上げてこれまた微笑し、つまり目が笑ってない訳だけども……八反田さんからの脅しに終始対応していた。
まるでダンガムの主人公とライバルの一騎打ち直前のワンシーン、と言ったら少しは笑えてくるだろうか。
他のメンバーは、このやり取りを特に気にすることもなく、颯くんまたねを繰り返し小判鮫みたいに纏わり付いていた。
去り際、彼は八反田さんの耳元に何を囁いたのか……。
やがて街に不釣り合いな高級車が颯爽と消えるなり、八反田さんは私を手招いたから恐ろしい。
「風間……ちょっと来い……」
こういうのは決まって嫌な予感しかしない。
「単刀直入に聞くが、アレとはなんの関係もないんだよな?」
何度も何度もそれを聞く八反田さんもシツコイ。
「ないってさっきからずっと言ってるじゃないですか……」
明らかに機嫌が悪い八反田さんは、足を組み組み、どっかと事務室の椅子に座ってこちらを吟味しているから面白くない。
「なんだその言い草は……」
久しぶりに会話して貰ってるのに。
なんでだろう、こんな喧嘩みたいのはヤダ……。
思いながら、何故私も私で苛立っているのか。
これが早坂さんが言っていた、八反田さんの理不尽な怒りってやつなの?
八反田さんが、それは困りますと伝える。
が、気持ちですからと押し問答だ。
「メンバーはお客様からの施しは受けませんので。お引き取りを」
ほぼ、早く帰れクソガキが……と翻訳出来るのを私は知ってる。
八反田さんがジャックナイフを光らせて盛んに微笑するなり黒咲くんは、
「それでは、今日のところはこれで失礼しますよ」
珍しく口元だけを上げてこれまた微笑し、つまり目が笑ってない訳だけども……八反田さんからの脅しに終始対応していた。
まるでダンガムの主人公とライバルの一騎打ち直前のワンシーン、と言ったら少しは笑えてくるだろうか。
他のメンバーは、このやり取りを特に気にすることもなく、颯くんまたねを繰り返し小判鮫みたいに纏わり付いていた。
去り際、彼は八反田さんの耳元に何を囁いたのか……。
やがて街に不釣り合いな高級車が颯爽と消えるなり、八反田さんは私を手招いたから恐ろしい。
「風間……ちょっと来い……」
こういうのは決まって嫌な予感しかしない。
「単刀直入に聞くが、アレとはなんの関係もないんだよな?」
何度も何度もそれを聞く八反田さんもシツコイ。
「ないってさっきからずっと言ってるじゃないですか……」
明らかに機嫌が悪い八反田さんは、足を組み組み、どっかと事務室の椅子に座ってこちらを吟味しているから面白くない。
「なんだその言い草は……」
久しぶりに会話して貰ってるのに。
なんでだろう、こんな喧嘩みたいのはヤダ……。
思いながら、何故私も私で苛立っているのか。
これが早坂さんが言っていた、八反田さんの理不尽な怒りってやつなの?