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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第8章 躰の疼き……
「悪かった……。俺もちょっとクソガキに捲し立てられて頭に血が上ってたんだよ……」
八反田さんは、私の髪を撫でながら言う。
片腕に抱き締められていた私の心中は、涙なんてすっかり乾いたみたいに上機嫌だ。
「八反田さんが、我を失うなんてことあるんですね……」
それは黒咲くんに嫉妬したから?
私を好きでいてくれるから?
ドキドキ高鳴る鼓動に任せて聞いてみたくなるけど、違うと答えて欲しくなくて、結局怖くて問い質せない。
八反田さんは、あー……と考えた後に、口籠って言った。
「無理にオナ禁し過ぎたせいだ」
「えっ!?」
「…………あっ!!違うっ!!今のナシっ!!」
「駄目ですよぉ!!もー聞いちゃったもんっ!!」
「……やべぇ……俺としたことがなんつーこと口走ったんだ……あぁぁ……やっぱ今日だめだ……」
頭を抱えつつ、八反田さんは何処か嬉しそうだった。
まるで一緒に我慢していたことを褒めて欲しい子供みたいに、ちらちらと私の表情を伺う。
つまり、わざと答えを出したんですよね?
「八反田さんも、ずっとしなかったんですか?」
「そりゃあそうだ。女の子にそんなこと強要させておいて、自分だけのうのうと愉しむ訳にいかないだろう。いや、しようと思ったんだが、脳裏にちらついてな……。雑音あると集中できないんだよ……。萎えちまう……って、俺何言ってんだ?」
「……八反田さんて真っ正直ですよね」
「どうせなら真面目って言ってくれないか?それだと馬鹿の裏返しみたいだ」
「そんな風に考えてません。単純に、その言葉は言われ慣れてるかなと思ったので」
「そうか。つっても俺だって常に清い訳じゃないしな。そうはありたいが」
「分かってます。だって八反田さんも人間じゃないですか」
だから心配なんです。
きっと堪えてるものや強がってるばかりの毎日にたくさん追われてる時もあるんじゃないかって。
細い体を、今日にも壊してしまわないかって。
「分かったような口聞くな」
八反田さんはそんな私の気持ちまでも汲み取ったのか、済まなそうな複雑な顔色をしてから私の頬を抓った。
八反田さんは、私の髪を撫でながら言う。
片腕に抱き締められていた私の心中は、涙なんてすっかり乾いたみたいに上機嫌だ。
「八反田さんが、我を失うなんてことあるんですね……」
それは黒咲くんに嫉妬したから?
私を好きでいてくれるから?
ドキドキ高鳴る鼓動に任せて聞いてみたくなるけど、違うと答えて欲しくなくて、結局怖くて問い質せない。
八反田さんは、あー……と考えた後に、口籠って言った。
「無理にオナ禁し過ぎたせいだ」
「えっ!?」
「…………あっ!!違うっ!!今のナシっ!!」
「駄目ですよぉ!!もー聞いちゃったもんっ!!」
「……やべぇ……俺としたことがなんつーこと口走ったんだ……あぁぁ……やっぱ今日だめだ……」
頭を抱えつつ、八反田さんは何処か嬉しそうだった。
まるで一緒に我慢していたことを褒めて欲しい子供みたいに、ちらちらと私の表情を伺う。
つまり、わざと答えを出したんですよね?
「八反田さんも、ずっとしなかったんですか?」
「そりゃあそうだ。女の子にそんなこと強要させておいて、自分だけのうのうと愉しむ訳にいかないだろう。いや、しようと思ったんだが、脳裏にちらついてな……。雑音あると集中できないんだよ……。萎えちまう……って、俺何言ってんだ?」
「……八反田さんて真っ正直ですよね」
「どうせなら真面目って言ってくれないか?それだと馬鹿の裏返しみたいだ」
「そんな風に考えてません。単純に、その言葉は言われ慣れてるかなと思ったので」
「そうか。つっても俺だって常に清い訳じゃないしな。そうはありたいが」
「分かってます。だって八反田さんも人間じゃないですか」
だから心配なんです。
きっと堪えてるものや強がってるばかりの毎日にたくさん追われてる時もあるんじゃないかって。
細い体を、今日にも壊してしまわないかって。
「分かったような口聞くな」
八反田さんはそんな私の気持ちまでも汲み取ったのか、済まなそうな複雑な顔色をしてから私の頬を抓った。