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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第3章 秘密の特訓❤︎
「私が思うに……」

八反田さんは事務室のテーブルに置かれたグラスを見つめていた。
斜めに投げ出された足が意外にも長いことに気がつく。
脇に挟まれているトレンチが羨ましいよぉ……。

「グラスの配置に問題があるのでは?と考えますが……」

革靴もシックな黒で、ダブルのストラップがお洒落さん。
よく見ると、スーツの丈もすごく合ってるし、八反田さんて結構お洋服好きなのかなぁ……。

「風間?聞いてるのか?おい」

「ひゃあぁ!ごめんなさい!み、見惚れてたんです‼︎ごめんなさい‼︎ごめんなさい!トレンチが……挟まっ……私も!いいなぁって!嫉妬して……足、長いんだなぁって‼︎」

「……みとれ……?え?トレンチ?」

「……はっ……たん、だ……さん?を?」

ジワァ……とした汗が湧いて出た。
やっちゃった……。
言っちゃった……。
ど、どうしようどうしようこんな時に何テンパってんの私‼︎‼︎

「おっしゃっている意味がよく分かりません」

ナァッ‼︎

「とにかく、トレンチの扱いをお教えしますから聞いて下さい」

八反田さんは無表情のままだった。
それどころか話をきいてなかった私に不信感を覚えたようで。
最近ようやく、この人の浮き沈みを捉えてきたからなんとなくだけど……。
わかる。
普段は鬼みたいに怖い顔のこの人も、楽しいときや嬉しいときは無表情じゃなくなるんだってことくらいは、もう理解している。
つまり今は……。

「聞く気、あるんですよね?」

「はい……」

ただでさえ怖いつり目が、キレを増している。
ちょっとお怒りモードですね……。
だから返事だけはきちんとして。
気を引き締めた。
これ以上八反田さんからの評価を落としたくない。

「グラスはこのように真ん中に置いてください。片手で持つのですから、慣れていないのに比重をあちこちに置いたらグラつくのは当たり前です」

八反田さんはトレンチにプラスチックを戻し、三角形を結ぶように置いた。

「このようにすれば、バランスがとれるはずです」

「な、なるほど‼︎」

「……が、気付かなかったんですか?このような初歩的な……」

「は……はい……」

「…………」

時計の秒針が虚しい。
……きっとまた、バカな子って思われたんだよね……ははは。
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