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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第9章 それは禁断の果実

「あの。二個当たったんで……」
「2個⁉︎み、み、み、みゆりちゃん!今度ぼくのぶん、かわりに引いて‼︎」
城田さんが不自然に壁の一角を陣取ったまま言う。
くるみちゃんが直ぐさま突っ込んだ。
「城田さんなんでさっきからそこ動かないの?」
「え!なんのこと⁉︎」
白々しいよ城田さん!
私も喉の先まで言葉が出かけたその折りに、八反田さんが解答をくれた。
「これはこういうことだ」
押し入れの襖を後ろ手に引いた八反田さんに躊躇いはなかった。
その足元に。
大量のセクシーなお姉さん達が転がり落ちてきた。
うわわ、これは……。
「あああああ!」
「見られるのが嫌だったら少しは棄てろよ城田……」
大量のアダルトDVDとえっちな本……。
それを贅肉で覆い隠すように飛び込んだ城田さんの背後からは、これまたミロのヴィーナスもびっくりな全裸の女神様達のポスターやカレンダーやらがわんさか現れた。
これってば、全部有名AV女優さん達だ。
サイン入りのまである。
「先輩の人でなし!!」
「片付けないのが悪い」
「大学生の頃はぼくに貸りてばっかりだったくせに!」
「……ぐっ」
「八反田さんと城田さんて同じ大学の先輩と後輩だったの!?」
これには驚いた。
だからこんなに仲良しなはずだ。
見知っているから家に行こうと言ったのも。
合点がいって、ふと考えた。
城田さんに聞けば、八反田さんのこと、色々わかるかもしれないって。
その瞬間に、八反田さんのスマホがけたたましい程騒いだ。

