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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第9章 それは禁断の果実
それから、どれくらい経過したろう。
八反田さんの電話はまだ鳴っていないようだった。

今何時かな?

思って、自分のスマホはバックの中だと思い出した。
寄り掛かっていたはずの八反田さんが見当たらなかった。
代わりに彼の匂いがするウィンドブレーカーがかけられていて、城田さんと大前さんもいなくなっていた。
ベットの上を確認するとるかちゃんが寝返りをうった。

「んー……」

耳を頼りに時計を探す。
まだ朝の5時だった。
私はアルコールに染まった重い躰を引き起こしてテーブルの上のリモコンに手を伸ばしテレビを点けた。
情報番組を確認する為だ。
今日のラッキー占いをぼぅと見つめながら、昨晩のことがニュースになってなければいいと願った。

「残念!最下位の射手座のあなたは今日ショックな出来事が連続して起こりそう。ラッキーアイテムの物干し竿を使って、今日はカーテンを干しましょう!気分が変わりますよ!」

ラッキーアイテムが物干し竿って……。
いつも思うけど、朝の占いってこじつけ感がすごいよね。
でもこーゆーの信じちゃう私なんだけど。
射手座の私は黙って、お家に帰ったらカーテンを洗おうかなとなんとなくだけど考えてしまった。
暫くはそんな風にテレビ鑑賞をしていたけれど、毎日と特になんら変化はなかった。
普段は学校に行く時間まで二度寝するところだけれど、もうなんだか眠れそうにない。

「喉乾いたな……」

お水を貰おうと、ふとキッチンに移った時だった。
襖を開けるとそこには八反田さんがいた。
スポーツタオルを頭に乗せた黒髪は濡れており、雫が滴っていた。
穢れのない少年の様な躰付きが全て露わになっていた。
そのような状態で紙パックの牛乳に口付けて飲んでいた彼は、折角綺麗に汗を流してきたのでしょうに、突如現れた私に四苦八苦して零してしまった。
口元を伝って、喉元から胸、腹……と順に卑猥な白が一筋、流れて行く。
目覚めた太陽がまだ眠そうに碧い光を彼に差し向けた。
無駄一つない美が陰影を作り、尚以って彼を彩る。
サモトラケのニケだ。
私がこの時思い浮かんだのは。
あの彫像は完璧でないから美しいのだという。
特に、首から上を失っているインパクトがあるからだと。
私もそれには大いに賛成したい。
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