この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第9章 それは禁断の果実

「……すまん」
何がすまないのか。
分かりたくなかった。
八反田さんの瞳は伏せ目がちに宙を彷徨っていた。
宝石のように澄んだ黒は多分この世で一番美しいだろう。
部屋の碧がまた深く白んだ。
「八反田さん私、あの……」
「ここが城田の家じゃなく、シンデレラ城だったら間違いを犯せたかもしれないけどな」
冗談めかす彼。
でも細い躰は明らかに碧い陽光に匂い立っていた。
充てられてしまえば、こんなの私、また我慢できなくなる。
隣の部屋にはるかちゃんがいるのに……。
「シンデレラ城なんかじゃなくていいです!八反田さんに抱かれるのなら、私、どこだって……」
「み、……風間……おい……」
私が様子をおかしくするのに、この人はもう慣れてきたらしい。
危険を察する能力に長けているのか、彼はすぐに立ち上がり、逃げようとした。
でも脱力せざるを得なかったんだと思う。
私が躊躇いなく、彼の紳士を口に頬張ったから。
「あむっ」
だって彼は剥き出しのそれを、私の眼前に晒していたのだ。
腰を上げるときにすぐ目の前にお披露目されれば、これはこうする為だと咄嗟に考え付く。
「うぐ……」
歯を立てないようにしなきゃ。
培ってきたバナナの練習を思い出した。
舌を使って転がした。
躰を整えた後だからか変な味はしなかった。
更に舌で包み込んだ。
ぴくんぴくん小魚みたいに跳ねている。
八反田さんは大きく息を吸って止めた。
スポーツタオルがえっちな雑誌の上に落ちた。
彼の手が、ちょうど写真の女の人の乳首に触れていてやらしかった。
みんな、私達を羨ましげに見ていた。
「んん……」
口を窄め、吸ってみる。
「あぁ、風間……やめてくれ」
腰を逸らした彼に食らいつく。
やめませんよ。
思っていると口内が圧迫してきた。
……勃起が始まっている。
嬉しくなって、啜りながら根元に突き進んだ。
唇の先に薄い毛が当たった。

