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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第9章 それは禁断の果実

「ん、ふぅ……」
鼻で呼吸をすると、恥ずかしい息遣いになった。
紳士はもう立ち去ってしまった。
もはや弾力のある雄の塊だ。
皮ばかりだと思っていた柔らかいそれはどんどん迫り上がって、あの張り詰めた鬼頭を丸出しにした。
その先に舌をやると、捲り上がったカリ首があった。
「勃起不全なんてうそ……もうこんなになってる……」
唇を離して確かめると、彼の欲望は天井を見上げていた。
「嬉しい……です」
左手の指で優しく捉えて、ゆっくり皮を扱いた。
中の弾力はそのままに、外側だけがゆるゆると私の摩擦についてくる。
なんだか楽しいと言ったら、変なのかな?
「うぅ」
八反田さんは濡れた髪を振り乱すようにまた腰を引けた。
DVDケースから城田さんには聞かせられない音が聞こえた。
「壊しちゃって城田さんに怒られない?」
「あいつは俺には逆らわないんだ。そんなことより……」
「そうですね。うるさくしたらるかちゃんが起きちゃいますね。静かにシましょう?」
「そうじゃなくて…………くぅッ」
また口に含むと八反田さんは目を見開いた。
ふるふると震えているのはきっと寒いせいではない。
快楽に抗う八反田さんの前髪から雫が垂れて、彼の腹部を濡らした。
形良く凹んだおへそに水溜まりができるのを見届けながら私は唇を往復させていた。
やがて酸味が拡がった。
我慢汁のせいだろう。
キスよりもっと切ない味がした。
「ぢゅっ……んっ、ぢゅるる……」
先端の切れ目から幾らでも生産されてくる蜜を啜りながら頭を前後させ続ける。
たくさん感じて下さい。
「んんっ……風間……何度言ったらお前は分かってくれるんだ……」
少し怒った口調。
でもそれがもう本心でないことくらい、私にだってわかる。
「じゃあ逆に聞きますけど……」
私はまた口での愛撫をやめて、手の中に包み込んだ。
「何度告白したら、八反田さんは私の気持ちを受け取ってくれるんですか?」
それが無理な話だと理解してる。
ちゃんと付き合えないことくらい。
世間から非難されることも。
だから貴方から私に触れられないことも。
なら……。
私からスルのは、私だけの罪なはず。
「大人しくしてくれていたら、それでいいのに」

