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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第9章 それは禁断の果実

「ああっ……」
るかちゃんがM字の形のまま後方に仰け反って、右手を無我夢中で上下に反復させていた。
一心不乱だった。
ひくひくと脚を蝶の羽根みたく緩やかにばたつかせた彼女は、虚ろな目をしていた。
何処ともなしに宙を見つめていた。
いや、胸の奥にある快楽そのものを手繰り寄せていたのだろう。
……イッてしまったんだ……。
私は生唾を飲み込んだ。
八反田さんは彼女を見ていた。
掌握した戦利品を遠く一瞥するような魔王様の目付きで。
「俺が見てる前でイッたのかよ。全く最近の雌ガキはエロい奴ばっかりだな」
はぁ……と皮肉めいたように溜め息をつくったが、片側の口角は上がっていた。
おそらく嫌いじゃないんだろう、こういうの。
「ごめんなさい」
るかちゃんの分もまとめて謝ったけど、さっきから頭を下げてばかりだから効果は半減しているかもしれない。
更に言えば、また嫌がられる行為を無理強いしてしまった。
また数日間は八反田さんに冷酷に扱われるお仕置きがあるはず。
分かっているのに、我慢できない私の性欲が憎い。
「流川……放心状態のとこ悪いんだが……」
でもまず八反田さんはるかちゃんに言葉を投げかけた。
「ほ、放心なんかしてないー!」
途端、顔をお猿みたいに真っ赤にしたるかちゃん。
だけど八反田さんはそれを見越していたようで、動じもせず言葉尻を繋げて言った。
「お前の今の粗相も黙っていてやるから、風間の……その、俺への悪戯も黙っていてやってくれないか」
八反田さんは傍らに置きわすられたスポーツタオルを手に取り腰に巻いた。
シャワー浴び直してくるわ、と付け加えながらユニットバスへと立ち上がる。
「なんならお前も一緒に入るか?」
笑いながら私を振り返ってくれたけど、私もるかちゃん同様お猿の顔をして首がもげるくらい左右に振った。
そんなことしたらきっと目の前が白くなって今度こそあの世行きだ。
「ま、お前等仲良いし俺が心配するまでもないか」
彼はそれから何事もなかったかのようにシャワールームの扉を閉ざした。
私へのお咎めは、まさかにないらしい。
るかちゃんを振り向くと、襖の上で身を縮めていたが、彼女になんら罪はない。
だからこんなことで仲違いなんてしたくなかった。
るかちゃんがM字の形のまま後方に仰け反って、右手を無我夢中で上下に反復させていた。
一心不乱だった。
ひくひくと脚を蝶の羽根みたく緩やかにばたつかせた彼女は、虚ろな目をしていた。
何処ともなしに宙を見つめていた。
いや、胸の奥にある快楽そのものを手繰り寄せていたのだろう。
……イッてしまったんだ……。
私は生唾を飲み込んだ。
八反田さんは彼女を見ていた。
掌握した戦利品を遠く一瞥するような魔王様の目付きで。
「俺が見てる前でイッたのかよ。全く最近の雌ガキはエロい奴ばっかりだな」
はぁ……と皮肉めいたように溜め息をつくったが、片側の口角は上がっていた。
おそらく嫌いじゃないんだろう、こういうの。
「ごめんなさい」
るかちゃんの分もまとめて謝ったけど、さっきから頭を下げてばかりだから効果は半減しているかもしれない。
更に言えば、また嫌がられる行為を無理強いしてしまった。
また数日間は八反田さんに冷酷に扱われるお仕置きがあるはず。
分かっているのに、我慢できない私の性欲が憎い。
「流川……放心状態のとこ悪いんだが……」
でもまず八反田さんはるかちゃんに言葉を投げかけた。
「ほ、放心なんかしてないー!」
途端、顔をお猿みたいに真っ赤にしたるかちゃん。
だけど八反田さんはそれを見越していたようで、動じもせず言葉尻を繋げて言った。
「お前の今の粗相も黙っていてやるから、風間の……その、俺への悪戯も黙っていてやってくれないか」
八反田さんは傍らに置きわすられたスポーツタオルを手に取り腰に巻いた。
シャワー浴び直してくるわ、と付け加えながらユニットバスへと立ち上がる。
「なんならお前も一緒に入るか?」
笑いながら私を振り返ってくれたけど、私もるかちゃん同様お猿の顔をして首がもげるくらい左右に振った。
そんなことしたらきっと目の前が白くなって今度こそあの世行きだ。
「ま、お前等仲良いし俺が心配するまでもないか」
彼はそれから何事もなかったかのようにシャワールームの扉を閉ざした。
私へのお咎めは、まさかにないらしい。
るかちゃんを振り向くと、襖の上で身を縮めていたが、彼女になんら罪はない。
だからこんなことで仲違いなんてしたくなかった。

