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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第9章 それは禁断の果実

「みゆりちゃん……」
地の底から響くような低い声は兄のものではなかった。
「いやっ!」
じゃあこの人は誰?
力一杯躰ごと根刮ぎ暴れると、運良く男の足の指を踏みつけた。
鈍い声を上げて男の力が緩んだのを機に、私は一目散に逃げ出した。
その瞬間、私は確かに見た。
(いつも早いですね)
この人は……。
(この辺りは渋滞が少ないから……)
私、知っている……。
眼鏡の奥から私に向ける殺意を感じ、ゾッとして呼吸が詰まった。
「宅配ピザのひと……」
何故、彼がここにいるのだろう。
どうやって入ってきたのだろう。
なんでいるんだろう。
私はどうなるの?
……まさか、電話の相手って……。
「警察……」
思って多分、口に出していた。
リビングの固定電話を目指し、階段を一気に駈け降りた。
転びそうになって躓いて、それでもなんとか辿り着いた。
受話器を上げる。
通話音がない。
電話線が抜かれていた。
「みゆりちゃん、待ってよ」
厭な帯域の声だなと即座に嫌った。
だから、Tellエッチの相手はこの人じゃあないと瞬間的に悟った。
「一緒にピザ食べようよ。好きでしょ?みゆりちゃんの為に持ってきたんだよ」
スマホはどこだっけ?
思い出さないと……。
思い出せ! 早く!
たしかそう……。
「ねえ?」
鞄の中だ。
リビングに投げおいた鞄の中を漁った。
あった。
すぐさま緊急通話を押す。
手が震えてうまく操作できない。
「昨日はどこで何してたの?」
すぐ耳の裏に、吐息を吹きかけられ生汗が出た。
「痛い!離して!イヤァ!!」
ロックを解除しようとしたとき、罪人はもう私の腕を掴んでいた。
泣き叫ぶなり頬を打たれた。
「マスコミの目は誤魔化せても、おれの目は騙せないからな!」
スマートフォンが転がり、私もテーブルに向かって突き倒されていた。
吹き飛んだと言ってもいい。
大男は私に覆いかぶさった。
スカートを捲られ下着が露わになった。
地の底から響くような低い声は兄のものではなかった。
「いやっ!」
じゃあこの人は誰?
力一杯躰ごと根刮ぎ暴れると、運良く男の足の指を踏みつけた。
鈍い声を上げて男の力が緩んだのを機に、私は一目散に逃げ出した。
その瞬間、私は確かに見た。
(いつも早いですね)
この人は……。
(この辺りは渋滞が少ないから……)
私、知っている……。
眼鏡の奥から私に向ける殺意を感じ、ゾッとして呼吸が詰まった。
「宅配ピザのひと……」
何故、彼がここにいるのだろう。
どうやって入ってきたのだろう。
なんでいるんだろう。
私はどうなるの?
……まさか、電話の相手って……。
「警察……」
思って多分、口に出していた。
リビングの固定電話を目指し、階段を一気に駈け降りた。
転びそうになって躓いて、それでもなんとか辿り着いた。
受話器を上げる。
通話音がない。
電話線が抜かれていた。
「みゆりちゃん、待ってよ」
厭な帯域の声だなと即座に嫌った。
だから、Tellエッチの相手はこの人じゃあないと瞬間的に悟った。
「一緒にピザ食べようよ。好きでしょ?みゆりちゃんの為に持ってきたんだよ」
スマホはどこだっけ?
思い出さないと……。
思い出せ! 早く!
たしかそう……。
「ねえ?」
鞄の中だ。
リビングに投げおいた鞄の中を漁った。
あった。
すぐさま緊急通話を押す。
手が震えてうまく操作できない。
「昨日はどこで何してたの?」
すぐ耳の裏に、吐息を吹きかけられ生汗が出た。
「痛い!離して!イヤァ!!」
ロックを解除しようとしたとき、罪人はもう私の腕を掴んでいた。
泣き叫ぶなり頬を打たれた。
「マスコミの目は誤魔化せても、おれの目は騙せないからな!」
スマートフォンが転がり、私もテーブルに向かって突き倒されていた。
吹き飛んだと言ってもいい。
大男は私に覆いかぶさった。
スカートを捲られ下着が露わになった。

