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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第3章 秘密の特訓❤︎
「でもそれは仕方なくない?だってブリリアントピンク、確かに仕事は出来るじゃない」
そうなのだ。
大前さんは確かに凄かった。
お皿を何枚も重ねて運べるし、オーダーを打ち込む為のハンディもすぐに使えた。
レジの締め方やマイナス清算のやり方も知ってた。
更にはキッチンのことまで。
そう、あの時私は、ようやくトレンチ作業から抜け出し、お会計の研修に入っていた。
お金を扱うから、それこそ慎重にならなくてはならない。
ズレたら時給落とされるってー、とるかちゃんに脅されつつもしっかり教わっていると、何処からともなく八反田さんがやってきて、何やら納得のいかない顔付きをしていた。
八反田さん、珍しくイライラしてる……?
「困ったな……レジの値段とハンディの値段がどうも合わない」
表情を伺ったとき、彼はそうやって呟いた。
るかちゃんが、とてつもなく悪い顔をしたのも、私は知ってる。
更に。
「ねぇ、てんちょー。良いこと教えてあげる」
るかちゃんの誘惑に、八反田さんは反応しなかった。
こちらを見ずレジのタッチパネルと格闘している。
その右手にはしっかりとハンディを持って。
「困っているとき、みゆりのおっぱい見つめると解決するよ。一部のファンの間じゃ有名なんだよ」
そんなの私自身初めて聞いた。
というより数少ないファンの中の一部ってどんだけ小規模⁉︎
「るかちゃん!?」
「モノは言いようだ、みゆり、堪能しとけ」
るかちゃんが私の耳元で囁いた。
そして、私を八反田さんの前に突き出したあげく。
「Fカップのおっぱいやーらかいよーん」
後ろから私のおっぱいを掴み上げて寄せたのだ。
ひゃ……。
流石の八反田さんも、こればかりは無視出来なかったのか、私達を……というよりおっぱいを視界に収めた瞬間、
「はっ?え……えっ?」
目のやり場に困ってた。
でも、しっかり見てた。
……やっぱり八反田さんも男の人なんですね。
私の視線に気付いた彼は次いで顔を赤くして言った。
「それは……とても羨ま……けしからんな………」
冗談も交えながら背けた横顔。
その耳元まで赤いのが、可愛い。