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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第9章 それは禁断の果実

「八反田さんは、どうして……おち○ちん勃たないの?」

「ん?だって俺この顔だろう。昔から女性絡みだと良い思い出がなくてな。フラッシュバックするんだ。ただ可愛いとか綺麗ってだけじゃ、もう……」

「それは……つまり、八反田さんは女の人が苦手?」

「ああ。好きになった女か、全部俺のイイようにヤラしてくれる女じゃないと……無理なんだよ。男として不能だ。そういう経緯もあってdolceの管理統括を任された。俺自身、手を出すことも出されることもないと分かってたからな」

「じゃあ、どうして……いま、私、なんかを……?」

頼り無げに見上げれば何処か寂しそうな色を帯びていた彼の瞳が破顔一笑、清々しく染まった。

「……ふっ、お前は何回、俺に好きって言わせたいんだ?」

胸の当たりがきゅうっとして痛いくらい。
彼は更にそこに色気と意地悪を重ねてくるから、私はどんどん我慢が利かなくなる……。

「だ、だって、八反田さんは、単に私をエッチが好きな子って思ってるだけですよね……?だから、構ってくれてただけなんですよね……?そんな、好きな気持ちなんてないんだって……思っ……あぁっ、はったんださんっ……」

「傷に障らない程度に、お前の望みを一つ、叶えてやるよ」

「ま、待っ……駄っ……」

「待って?駄目?どうして?俺を、こんな気持ちにさせたくせに」

「そ、それは……は、はったんださんが、私を……好きになんて……」

「絶対なるはずないと思ったか?」

八反田さんはところどころで私の唇や舌を飽き足らずに食べながら煽る。
彼の右手はもう私の胸にほんのり触れていた。
それだけで、自分でマッサージをするより幾らも気持ちいいっ!

「男としては終わっていても、人として誰かに恋する気持ちを無くす程、人間味を棄てちゃいないんだ俺は……」

それからとうとう私の耳たぶは八重歯を立てられた。
擽ったい甘い衝撃に背筋までゾクンと痺れが走る。

「お前の口は甘くて切ない味がしたが……耳は花の香りがするな……」

「あ……ぁぁ……」
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