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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第9章 それは禁断の果実

「お、お嫁さんと、エッチするの?」
「勃つときは、そりゃあ……。向こうだって俺の性癖なんでも知ってるからな」
城田さんが折を見て、着替え持って来ますと一歩踏み出したけど、八反田さんがそれを制したので彼は室内で再び戸惑うばかりだ。
俺もすぐ出るからと八反田さんは言う。
そしていくつか説明を付け足した。
私に言い聞かせたいことがたくさんあったのだろう。
「ただ……向こう側がもう俺を拒否するし……育児に夢中になってから俺はもう用済みらしい。面と向かって、気持ち悪いだのクサいだの暴言吐かれたこともあるしな」
「気持ち悪いって!八反田さんは世界でたった一人、お嫁さんを幸せにするって誓ってくれた旦那様でしょ!?どうしてそんなこと思うの!?」
「さぁ?どうしたって人の気持ちは変わるし、そもそもなほこは最初から俺を愛してる訳じゃなかったってことかもしれないし、俺も悪いところはあるし、仕方ないだろ」
「そんな……の、だったら今まで通り……私と……私、誰にも内緒にしますから!」
「勘違いするな。それでも家族としてはやれてる。仲も良いんだ俺達は……。子供も……つよなりも体が弱いし……」
「……おちびさんのお名前、つよなりくんって言うんですね……」
「ああ、24って書いて二四也。我が儘盛りの5歳児だよ。めちゃくちゃ可愛いんだ」
「八反田さんのお家ってお金持ちなんですよね……だから、数字で繋がってるの?さっき城田さんから聞きました」
「別に金持ちって訳じゃない。ただ血筋に少々煩い田舎侍なんだよ。……兎に角、俺はお前とどうこうするつもりはないんだ。狡い男だろ?こんな不細工で最低な野郎のことは、もう忘れろ」
「そんなの無理です!何度も言ってるじゃないですか!八反田さんはカッコいいです!私の王子様です!他の人がなんて言おうと私にとって最高の男の人なんです!」
「駄目だ!忘れなさい!あの時、幽霊出るって言ったろ?俺であって俺でなかった綺麗な幻影は、もう消えて無くなってしまったんだよ……」

