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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第10章 裏切り
「みゆりん、元気そうでよかった!」
「dolce辞めないでね!」
「僕達ファンを嫌いにならないで」
遠くから常連のお客様と、私の顔馴染みのファンの方々が、帰り際に声を掛けて下さった。
dolceの呟いたーにも、私を心配する声がたくさん上がっていた。
今日はずっと、八反田さんが普段より更に数十倍も怖いオーラと目付きでマスコミを容易く潰していた。
他のメンバーのマネージャーも私達を見張る役目を担い、dolceは俄に騒然たる緊張状態が解けぬままでいる。
私のせい……。
そう思うと、やっぱり少しだけ辞めたくなった。
けれど、前向きなくるみちゃんは言ってくれた。
「みゆりのお陰でdolceのイメが下がるどころか、認知度が飛躍的に上がったわ。勿論、あんたには申し訳ないと思ってる。でもごめん。私はチャンスだって思ってるの。マスコミがあんたの話で持ち切りにしたから、海霧も一面記事にならなくて助かったって。あんたの為にも、私、これで暗闇から這い出すわ!必ずよ!」
「うん。分かってる。私も同じ気持ちだから」
くるみちゃんにそう言われたら、当の本人の私が返す言葉はこれしかない。
ピンチはチャンス。
本当にリーダーにはつくづく恐れ入る。
それから……私の大切な親友。
「そうだよ!みゆり!こんなんでアイドル辞めるなんて嫌だからね!みゆりは私とデュオ組むんだから!これはそう、チャンスなんだよ!」
るかちゃんも!
「うん、分かってるよ!みんな目が燃えてるね!」
「そりゃそうよ。我々、注目されてナンボの商売じゃない」
「そう言えばさっき八反田さんも、合わせてファーストシングル発売決定だって言ってたわ!2週間後!」
「ハァ!?2週間!?スケジュール調整は!?」
「そんなの私達、ここで動かなきゃ一生地味ドルだろ!意地でもなんとかするんだよ!って!」
「ほぅ、奴もやる気満々ですな!おっし俄然やる気出てきた!」
2人は私を差し置いて代わる代わる会話を進めた。
「dolce辞めないでね!」
「僕達ファンを嫌いにならないで」
遠くから常連のお客様と、私の顔馴染みのファンの方々が、帰り際に声を掛けて下さった。
dolceの呟いたーにも、私を心配する声がたくさん上がっていた。
今日はずっと、八反田さんが普段より更に数十倍も怖いオーラと目付きでマスコミを容易く潰していた。
他のメンバーのマネージャーも私達を見張る役目を担い、dolceは俄に騒然たる緊張状態が解けぬままでいる。
私のせい……。
そう思うと、やっぱり少しだけ辞めたくなった。
けれど、前向きなくるみちゃんは言ってくれた。
「みゆりのお陰でdolceのイメが下がるどころか、認知度が飛躍的に上がったわ。勿論、あんたには申し訳ないと思ってる。でもごめん。私はチャンスだって思ってるの。マスコミがあんたの話で持ち切りにしたから、海霧も一面記事にならなくて助かったって。あんたの為にも、私、これで暗闇から這い出すわ!必ずよ!」
「うん。分かってる。私も同じ気持ちだから」
くるみちゃんにそう言われたら、当の本人の私が返す言葉はこれしかない。
ピンチはチャンス。
本当にリーダーにはつくづく恐れ入る。
それから……私の大切な親友。
「そうだよ!みゆり!こんなんでアイドル辞めるなんて嫌だからね!みゆりは私とデュオ組むんだから!これはそう、チャンスなんだよ!」
るかちゃんも!
「うん、分かってるよ!みんな目が燃えてるね!」
「そりゃそうよ。我々、注目されてナンボの商売じゃない」
「そう言えばさっき八反田さんも、合わせてファーストシングル発売決定だって言ってたわ!2週間後!」
「ハァ!?2週間!?スケジュール調整は!?」
「そんなの私達、ここで動かなきゃ一生地味ドルだろ!意地でもなんとかするんだよ!って!」
「ほぅ、奴もやる気満々ですな!おっし俄然やる気出てきた!」
2人は私を差し置いて代わる代わる会話を進めた。