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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第10章 裏切り
そして私達は会えなくなった。
八反田さんはプロデューサーやdolceに関わる全てのスタッフとの連携やメディアへの対応等に大忙し。
私も私で八反田さんのコネクションで得たソロパートのレコーディングでdolce専属のミュージッククリエイターに決まった人物から目を掛けられており、メインボーカルの仲間入りを果たしていたからだ。

「何キミニュースで話題の子じゃん。ダンス下手なの?それならメインで歌ってればいいじゃん。まあまあ歌唱力あるし、声もいいし、聞いてた通りおっぱいでっかいし、オレ好みだし、いいよいいよ!」

忽ちに役割が与えられ気付けば私達はデビューの日を迎えていた。
初シングル発売のイベント握手会、音楽番組への出演、ラジオ番組への出演、生放送のライブや朝の情報番組での宣伝、地方番組への出演や幾つもの雑誌のインタビューにそれからカフェの運営、それ以外にボイストレーニングにダンスレッスンそれからえーと……えーと!

気付いたらもう八反田さんはdolceの店長としてだけではなく、本当にあの時に言っていたシークレットプロデューサーとしてdolceの中枢機能を回している様子だった。
その恩恵が、これだ。
朝から晩まで何某かのスケジュールで埋まる手帳を改めて眺めて、私は目を回しそうになった。

「ようするにゼネラルディレクターってところね。エグゼクティブは八反田さんの考えた制作や行った企画をぜぇーんぶ掌握するって腹なのよ。役員になるとラクよねぇ。そうやって何もしなくても下僕共がせっせと働いて、勝手に自分の顔や名前が売れてどんどんお金が入ってくるシステムなんだから」

ロケバスでの移動中くるみちゃんとそんな話をした。
ただ今の彼女はスッピンでホットアイマスクを乗せてうなだれている。
もう何日もまともに寝ていないんだと楽しそうに愚痴を溢しながら。
でもそれはるかちゃんも、他のメンバーも、私だって同じだった。
睡眠時間は平均3時間ほど。
勉学にもきちんと勤しむ子は、もっと寝ていないと聞いた。
だってdolceの人気はあの日を境に急上昇。
最初の勢いは衰えたものの未だにCDの売り上げは右肩上がりに伸び続けている。
街中から時たま自分の声が聞こえたり、大画面に下手なダンスが映し出されるのを眺めるのは気恥ずかしいものだった。

けど、悪い気分ではない。
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