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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第11章 エンジェル
こんな深夜に何の用?
もしかして、八反田さん、かも?
苛立ちを淡い期待に染め直した私は、
「はーい」
返事をしながら階段を駈け降りた。
それでもなお鳴り続けるチャイム。
もういい加減にしてと怒鳴りつけたいがそうもいかない。
何せガチャと扉を開けた先に、人影がない。
え?イタズラ?
そんなはずないよ。
だってチャイムは今も引っ切りなしに鳴り続けているのだから。
それで私は視線を足下に移した。
何の心霊現象!?
青ざめかけたがそれもすぐに払拭される。
右手にパトカー、左手に消防車を持つ、まだ幼い男の子。
ピカピカチュウチュウの耳としっぽ付き帽子を目深に被るおちびさんはぼそりと呟いた。
「……おねぇちゃんて、どるちぇのみゆりちゃんですか?」
――小さな男の子が来たら、よろしくってさ。
スマホのLIMEには、いま黒咲くんからそんなメッセージが届いているのだろうなと、私は考えを及ばせた。
「はじめまして。ぼく、はったんだつよなりといいます。いえでしてきたのでしばらくかくまってください」
細くきりりとした目が印象的な男の子。
どこかで見たことのある顔立ちに、私は目を丸くした。
そして、同時に黒咲くんへの怒りが沸いた。
こんな大事なこと、セックスなんてしてないで早く言ってよね!ばかぁ!
もしかして、八反田さん、かも?
苛立ちを淡い期待に染め直した私は、
「はーい」
返事をしながら階段を駈け降りた。
それでもなお鳴り続けるチャイム。
もういい加減にしてと怒鳴りつけたいがそうもいかない。
何せガチャと扉を開けた先に、人影がない。
え?イタズラ?
そんなはずないよ。
だってチャイムは今も引っ切りなしに鳴り続けているのだから。
それで私は視線を足下に移した。
何の心霊現象!?
青ざめかけたがそれもすぐに払拭される。
右手にパトカー、左手に消防車を持つ、まだ幼い男の子。
ピカピカチュウチュウの耳としっぽ付き帽子を目深に被るおちびさんはぼそりと呟いた。
「……おねぇちゃんて、どるちぇのみゆりちゃんですか?」
――小さな男の子が来たら、よろしくってさ。
スマホのLIMEには、いま黒咲くんからそんなメッセージが届いているのだろうなと、私は考えを及ばせた。
「はじめまして。ぼく、はったんだつよなりといいます。いえでしてきたのでしばらくかくまってください」
細くきりりとした目が印象的な男の子。
どこかで見たことのある顔立ちに、私は目を丸くした。
そして、同時に黒咲くんへの怒りが沸いた。
こんな大事なこと、セックスなんてしてないで早く言ってよね!ばかぁ!