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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第11章 エンジェル
「でもよくここまで一人で来れたねぇ?」
「たくしーのうんてんしゅさんに、おにぃちゃんがつれてってねって」
「おにぃちゃん?」
「うん、おにぃちゃん………へ、へ、へきしゅん!」
「大丈夫?寒い?」
「んー、おようふくびしょびしょー……」
「じゃあお風呂入ろうか?」
「……いっしょにはいってくれる?」
……え。
上目遣い。
なんか色っぽい……。
八反田さんに似て……。
ってなに動揺してんの私。
いくら……。
いくら八反田さんの息子さんだからって……。
顔がとてもそっくりだからって……。
そんな。
そんな、ねぇ。
「うわーい!あわあわー!おはなー!あひるさんいっぱーい!」
「う、うん、お姉ちゃんお風呂に色々浮かべるの好きだから……」
子供相手に緊張してどうするのッ!?
「ぴんくはももいろ、おれんじはだいだいいろ、ぱーぷるはむらさきいろ……」
二四也くんを後ろから抱っこして、彼が溺れないように湯舟に浸かった。
躰を隠すために花びらが浮く泡風呂の中に、あひる隊を潜入させておいて正解だった。
彼は泡の中から彩りあひるを見つけ出して、救出する遊びを思いついたらしい。
「すごいね。英語で色を言えるんだね」
「うん。パパにかってもらったくれよんにかいてあるんだよ」
「そっかぁ、パパは優しい?」
「うんやさしいよ。このまえもね、ぼくママにだめっていわれてたのに、ほうちょうとんとんしてるママのちかくにいたの。そしたらね……」
「そしたら?」
「おなべさんにソルジャーソードがあたってね、おっこちてきたの……。パパのおてて、それでまっかになっちゃったの……うぇーん……」
つよなりくんは思い出して怖くなったのか、途端に泣き始めた。
感受性が強い子なのだ。
私はよしよしと頭を撫でてあやしてあげた。
「そう……パパが助けてくれたんだね」
「……うん。それでパパにごめんなさいしたら、おこってないからいいよって……うぇーん!」
そっか、八反田さんのあの腕の火傷は、つよなりくんを咄嗟に庇った時の怪我だったんだ。
「でもパパおこるとこわいから……パパとママそのあとけんかしちゃったの……またぼくのせいなんだ……」
今度は落ち込んでしまったつよなりくんに私もなんだか悲しくなってしまった。
「たくしーのうんてんしゅさんに、おにぃちゃんがつれてってねって」
「おにぃちゃん?」
「うん、おにぃちゃん………へ、へ、へきしゅん!」
「大丈夫?寒い?」
「んー、おようふくびしょびしょー……」
「じゃあお風呂入ろうか?」
「……いっしょにはいってくれる?」
……え。
上目遣い。
なんか色っぽい……。
八反田さんに似て……。
ってなに動揺してんの私。
いくら……。
いくら八反田さんの息子さんだからって……。
顔がとてもそっくりだからって……。
そんな。
そんな、ねぇ。
「うわーい!あわあわー!おはなー!あひるさんいっぱーい!」
「う、うん、お姉ちゃんお風呂に色々浮かべるの好きだから……」
子供相手に緊張してどうするのッ!?
「ぴんくはももいろ、おれんじはだいだいいろ、ぱーぷるはむらさきいろ……」
二四也くんを後ろから抱っこして、彼が溺れないように湯舟に浸かった。
躰を隠すために花びらが浮く泡風呂の中に、あひる隊を潜入させておいて正解だった。
彼は泡の中から彩りあひるを見つけ出して、救出する遊びを思いついたらしい。
「すごいね。英語で色を言えるんだね」
「うん。パパにかってもらったくれよんにかいてあるんだよ」
「そっかぁ、パパは優しい?」
「うんやさしいよ。このまえもね、ぼくママにだめっていわれてたのに、ほうちょうとんとんしてるママのちかくにいたの。そしたらね……」
「そしたら?」
「おなべさんにソルジャーソードがあたってね、おっこちてきたの……。パパのおてて、それでまっかになっちゃったの……うぇーん……」
つよなりくんは思い出して怖くなったのか、途端に泣き始めた。
感受性が強い子なのだ。
私はよしよしと頭を撫でてあやしてあげた。
「そう……パパが助けてくれたんだね」
「……うん。それでパパにごめんなさいしたら、おこってないからいいよって……うぇーん!」
そっか、八反田さんのあの腕の火傷は、つよなりくんを咄嗟に庇った時の怪我だったんだ。
「でもパパおこるとこわいから……パパとママそのあとけんかしちゃったの……またぼくのせいなんだ……」
今度は落ち込んでしまったつよなりくんに私もなんだか悲しくなってしまった。