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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第4章 ようこそアイドルカフェdólceへ‼︎

「いやー、可愛いですねー!また新しい形のアイドル達の誕生ということで、まずはdólceのリーダーを務める大前胡桃ちゃんにお話を伺いましょう!大前さん!今の心境は!?」

「現場の皆さん、カメラの前の皆さん!ようこそいらっしゃいませ!dólceのリーダーを務めさせて頂いてます、大前胡桃です!今日は待ちに待ったオープン日です。早く皆さんに会いたくて、この日をずぅっとずぅっと楽しみにしてました!一生懸命お給仕しますので、応援していて下さいね!あ、ちゃんとごゆっくりおくつろぎ下さるのも、お客様のお務めですからね?」

普段の大前さんはどこへやら。
可憐で秀麗なお姉さんキャラの美少女がそこにはいた。
可愛い笑顔に、店内に置かれたスクリーンには、
胡桃ちゃんまじ天使かよ!
胡桃ちゃんに会いたくて予約死ぬ気でとった俺は勝ち組。
くるくるは俺の嫁。
だの、愛のあるコメントで溢れかえっていた。
大前さんは、本当に本当に器用だと思う。
生放送だって聞いただけで、今足がすくんでる私とは大違い。
さらに、私を見ている訳ではないと分かっているのに。
半径10メートル程離れた位置で私達を見つめるファンの人達の目が突き刺さってきて怖くて仕方ない。
元々、男女問わず人の視線が苦手なこと。
この時まですっかり頭になかった。
だって昨日の今日まで。
八反田さんのことしか考えていなかったから。
彼に近づきたい一心で、研修を頑張っていた。
八反田さんが頑張っていたから、私もしっかりしなきゃって思った。
もし、そうじゃなかったら……。
私は多分……もう、とっくに投げ出していたかもしれない。
だって私……。
本当は……。
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