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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第12章 みほこお姉ちゃんと王子様
自宅まで着くと、王子様はお別れの挨拶をした。
「名残惜しいですが……」
ずっと持っていた紙袋をお姉ちゃんに手渡す。
私は殆ど閉じかけている目を擦りながら、王子様が帰ってしまうことを寂しがって、彼の手を離さなかった。
「みゆりちゃん駄目よ。もう王子様はお城に帰る時間なのよ」
「……うん」
「わかったら手を離してあげて……」
「……うん」
「私だって寂しいのよ……?」
みほこお姉ちゃんはわたしにそう言い聞かせて、わたしのほうばかり見て王子様の視線から逃げていた。
けれど王子様はそれで閃いたようにお姉ちゃんの気を引いた。
「ぼ、僕の方は……!その……!療養中で……!明日明後日も……いや、しばらくずっと休みですから……お気になさらず……!」
恥ずかしそうに両手を大きく振る彼の耳まで赤い。
お姉ちゃんも同じく顔が赤くなった。
なんで?
「なら、泊まっていって?」
「えぇ!?」
よく分からないまま王子様を誘ったのは、わたし。
王子様は瞬間言葉をなくして期待に満ちた顔をお姉ちゃんに向けた。
「こら……みゆりちゃん、そんなの駄目よ」
だけどすぐに察しがついたのか、王子様は頬をポリポリ搔いてわたしを見ていた。
「どーして?」
そのわたしがハテナマークを飛ばす。
すると、
「どうしてって……」
みほこお姉ちゃんの顔はますます困り果てて赤くなった。
王子様はそれから切れ長の瞳をきゅっとそばめて、みほこお姉ちゃんを見つめたのだった。
「……みほこさん……僕は……構いませんが……」
熱を孕んだ視線。
お姉ちゃんはその想いに引き寄せられたみたいに、ぼうっとなってしまった。
わたしは2人を交互に観察した。
かくして、しばらく見つめ合ったあと睨めっこに負けてしまったお姉ちゃん。
紙袋を抱えて顔を隠してしまったその時、わたしはお姉ちゃんの気持ちをようやく肌で感じた。
みほこお姉ちゃんは、王子様とセックスがしたいんだ。
「名残惜しいですが……」
ずっと持っていた紙袋をお姉ちゃんに手渡す。
私は殆ど閉じかけている目を擦りながら、王子様が帰ってしまうことを寂しがって、彼の手を離さなかった。
「みゆりちゃん駄目よ。もう王子様はお城に帰る時間なのよ」
「……うん」
「わかったら手を離してあげて……」
「……うん」
「私だって寂しいのよ……?」
みほこお姉ちゃんはわたしにそう言い聞かせて、わたしのほうばかり見て王子様の視線から逃げていた。
けれど王子様はそれで閃いたようにお姉ちゃんの気を引いた。
「ぼ、僕の方は……!その……!療養中で……!明日明後日も……いや、しばらくずっと休みですから……お気になさらず……!」
恥ずかしそうに両手を大きく振る彼の耳まで赤い。
お姉ちゃんも同じく顔が赤くなった。
なんで?
「なら、泊まっていって?」
「えぇ!?」
よく分からないまま王子様を誘ったのは、わたし。
王子様は瞬間言葉をなくして期待に満ちた顔をお姉ちゃんに向けた。
「こら……みゆりちゃん、そんなの駄目よ」
だけどすぐに察しがついたのか、王子様は頬をポリポリ搔いてわたしを見ていた。
「どーして?」
そのわたしがハテナマークを飛ばす。
すると、
「どうしてって……」
みほこお姉ちゃんの顔はますます困り果てて赤くなった。
王子様はそれから切れ長の瞳をきゅっとそばめて、みほこお姉ちゃんを見つめたのだった。
「……みほこさん……僕は……構いませんが……」
熱を孕んだ視線。
お姉ちゃんはその想いに引き寄せられたみたいに、ぼうっとなってしまった。
わたしは2人を交互に観察した。
かくして、しばらく見つめ合ったあと睨めっこに負けてしまったお姉ちゃん。
紙袋を抱えて顔を隠してしまったその時、わたしはお姉ちゃんの気持ちをようやく肌で感じた。
みほこお姉ちゃんは、王子様とセックスがしたいんだ。