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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第12章 みほこお姉ちゃんと王子様
ママに買って貰ったくまのぬいぐるみが、ベッドでわたしを待っていた。
その隣に横になると、王子様は布団をかけてわたしのお胸の辺りをぽんぽんしてくれた。
わたしは王子様のもう片方の手をしっかり握った。
こうしていれば今夜はずっとわたしの傍から離れないで居てくれるかも。
そう思いついたからだ。
けれど……。
遊園地ではしゃいだ充足感とメガネのお兄さんのイタズラによる疲労が私をウトウトとさせてしまう。
普段はもうとっくに眠りについている時間だった。
夢が私を安眠に誘う。
それでもおトイレをガマンして寝た甲斐があった。
私はいつもそれで夜中に目を覚ます癖があるのだけれど。
気が付くと王子様は傍に居なかった。
あ……。
強烈な眠気に襲われつつ私はベッドを降りた。
「一緒にきて?」
くまちゃんを連れてドアをゆっくり開く。
廊下はもう暗い。
足音を立てないように、みほこお姉ちゃんのお部屋の前に進んだ。
ドアに耳をそばだてる。
何の音も聞こえなかった。
ドアノブをゆっくり捻ったが鍵がかけられていた。
……つまんない。
諦めておトイレを目指した時だった。
階段の下。
オレンジの淡い熱電球の漏れる灯を2階から見つけた。
私はゆっくりと引き付けられる虫のようにそこを辿った。
一段ずつゆっくり降りていき、そっと振り返る。
廊下のもっと先、キッチンテーブルを抜けたその向こうに、普段は閉じられるはずのない木製の白いスライドドアがキッチンとダイニングを隔たっていた。
左右に顔を付き合わせたドアに鍵はないことを知っている。
わたしはぎゅっとくまちゃんを抱き締めた。
ドアに近づく。
声も音もしなかった。
ドアを覗こうとした。
けれどその時だった。
キッチンの角から繋がる洗面所、そこからシャワーを浴びたみほこお姉ちゃんが出て来た。
その隣に横になると、王子様は布団をかけてわたしのお胸の辺りをぽんぽんしてくれた。
わたしは王子様のもう片方の手をしっかり握った。
こうしていれば今夜はずっとわたしの傍から離れないで居てくれるかも。
そう思いついたからだ。
けれど……。
遊園地ではしゃいだ充足感とメガネのお兄さんのイタズラによる疲労が私をウトウトとさせてしまう。
普段はもうとっくに眠りについている時間だった。
夢が私を安眠に誘う。
それでもおトイレをガマンして寝た甲斐があった。
私はいつもそれで夜中に目を覚ます癖があるのだけれど。
気が付くと王子様は傍に居なかった。
あ……。
強烈な眠気に襲われつつ私はベッドを降りた。
「一緒にきて?」
くまちゃんを連れてドアをゆっくり開く。
廊下はもう暗い。
足音を立てないように、みほこお姉ちゃんのお部屋の前に進んだ。
ドアに耳をそばだてる。
何の音も聞こえなかった。
ドアノブをゆっくり捻ったが鍵がかけられていた。
……つまんない。
諦めておトイレを目指した時だった。
階段の下。
オレンジの淡い熱電球の漏れる灯を2階から見つけた。
私はゆっくりと引き付けられる虫のようにそこを辿った。
一段ずつゆっくり降りていき、そっと振り返る。
廊下のもっと先、キッチンテーブルを抜けたその向こうに、普段は閉じられるはずのない木製の白いスライドドアがキッチンとダイニングを隔たっていた。
左右に顔を付き合わせたドアに鍵はないことを知っている。
わたしはぎゅっとくまちゃんを抱き締めた。
ドアに近づく。
声も音もしなかった。
ドアを覗こうとした。
けれどその時だった。
キッチンの角から繋がる洗面所、そこからシャワーを浴びたみほこお姉ちゃんが出て来た。