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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第12章 みほこお姉ちゃんと王子様
どうやら、あれからそれほど多く時間は経っていないらしい。
わたしは咄嗟にキッチンテーブルの下に身を隠していた。
お姉ちゃんは気が付かず、下着を身に着けた躰にガウンを纏い、前を結んだ。
お姉ちゃんからいつもの2倍以上いい香りがする。
綺麗な足がわたしのすぐ横を通り過ぎ、冷蔵庫を物色した。
缶ビールを2つ手にするのが見える。
それからドアの前に立ち止まった。
深呼吸の音が聞こえる。
お姉ちゃんはそれで意を決したようにダイニングにノックをして扉を開いた。
「缶ビール置いておいたんだけど、それで良かったかしら?」
そう言ってお姉ちゃんは何でも無いように笑った。
「も、もちろんです!」
遠くから王子様の声が聞こえてくる。
「ふふ、私も飲みたいから、もう1本付き合って?」
お姉ちゃんは後ろ手にドアをすっと閉めた。
けどわたしは覗き込めば向こう側が見えることを思い出していた。
後付けのドアは合わせが悪いってママが生前に怒っていたのだ。
だからお兄ちゃんにずっと覗かれていたんだって。
「乾杯」
缶ビールを合わせてゴクゴクと飲む2人を、わたしは僅かな隙間から覗いていた。
「あらあら」
王子様は口を付けたまま、一気にそれを飲み干す。
「ぷはっ」
「お酒強いのね」
「……いや……」
「ウィスキーもあるわよ。飲む?」
そうしてパパのとっておきを、壁の飾り棚から取り出したお姉ちゃん。
王子様はぱっと受け取り、蓋を開け、ラッパ飲みを始めた。
「え?んもう……そんなに飲んで酔ったら男らしくなくなっちゃうわ?」
「あっ……」
お姉ちゃんは王子様からボトルを奪い返すと、
「やっぱり没収ね。これ高いし。でも、私も少し飲みたいわ」
そうして王子様と関節キスをしたあとに蓋を閉じた。
わたしは咄嗟にキッチンテーブルの下に身を隠していた。
お姉ちゃんは気が付かず、下着を身に着けた躰にガウンを纏い、前を結んだ。
お姉ちゃんからいつもの2倍以上いい香りがする。
綺麗な足がわたしのすぐ横を通り過ぎ、冷蔵庫を物色した。
缶ビールを2つ手にするのが見える。
それからドアの前に立ち止まった。
深呼吸の音が聞こえる。
お姉ちゃんはそれで意を決したようにダイニングにノックをして扉を開いた。
「缶ビール置いておいたんだけど、それで良かったかしら?」
そう言ってお姉ちゃんは何でも無いように笑った。
「も、もちろんです!」
遠くから王子様の声が聞こえてくる。
「ふふ、私も飲みたいから、もう1本付き合って?」
お姉ちゃんは後ろ手にドアをすっと閉めた。
けどわたしは覗き込めば向こう側が見えることを思い出していた。
後付けのドアは合わせが悪いってママが生前に怒っていたのだ。
だからお兄ちゃんにずっと覗かれていたんだって。
「乾杯」
缶ビールを合わせてゴクゴクと飲む2人を、わたしは僅かな隙間から覗いていた。
「あらあら」
王子様は口を付けたまま、一気にそれを飲み干す。
「ぷはっ」
「お酒強いのね」
「……いや……」
「ウィスキーもあるわよ。飲む?」
そうしてパパのとっておきを、壁の飾り棚から取り出したお姉ちゃん。
王子様はぱっと受け取り、蓋を開け、ラッパ飲みを始めた。
「え?んもう……そんなに飲んで酔ったら男らしくなくなっちゃうわ?」
「あっ……」
お姉ちゃんは王子様からボトルを奪い返すと、
「やっぱり没収ね。これ高いし。でも、私も少し飲みたいわ」
そうして王子様と関節キスをしたあとに蓋を閉じた。