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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第4章 ようこそアイドルカフェdólceへ‼︎

ベッドから足を降ろそうとする私を、マネージャーさんが制する。
そして目を瞑りながら口を開く。

「……いいのよ、無駄だから」

一言、私を叱咤するみたいに言い、首を振った。
絶望に最も近い感覚で。
私はゆっくりとベッドに横になる。
唇を噛み締め、そして言った。

「そっか……」

涙が溢れ出る。
その前に。
途端、聞き覚えのある声が私を遠くからたくさん呼ぶ声が聞こえた。
いつも私をドン底から救い出してくれる、元気な声が。

「風間みゆりはどこ?ねぇねぇ!風間みゆりのベッドはどこ⁉︎」

カーテンの中を1つ1つ確認しながら、忙しなく迫ってくる。
彼女はいつもそう。
私が大前さんに突き飛ばされたときも、バケツをひっくり返した音だけで、誰より早く飛び込んで来てくれた。
でもそれは、彼女の前でもよく私は倒れているから。
きっとあの時も、倒れたんじゃないかって心配してくれたんだよね?
ごめんね、迷惑かけるつもりはこれっぽっちもないのに。

「るかちゃん」

「みゆり!居た!心配したんだよ!」

るかちゃんがカーテンを開けるのを見計らって、私は彼女より先に声を掛けた。
るかちゃんは私の姿を見るなりマネージャーさんを押し退けて飛び付いてきた。

「良かったよぉー!良かったよぉー!痙攣してるとき、今回ばかりは本当に死んじゃうかと思ったよぉー!」

「るかちゃん、鼻水でてるよ……アイドルなのに……」

「いいのっ!塗り付けてやる!」

「ひやぁ……ローションプレイやめてー!」

なんていつものやり取りで元気なことを伝えた。
そんな矢先だった。

「……お元気そうで何よりです。そして流川さん、私をおいて先に行かないで下さい。年寄りには階段は厳しい」

はぁ……と、多少うなだれ気味で顔を覗かせたのは、スーツに身を包んだ八反田さんだった。
どうやら、るかちゃんはエレベーターを待ち切れず階段を駆け上がってきたらしい。
私はカーテンの番号を確認した。
802。
ここ8階だよ⁉︎
追いかけてきた八反田さんをちょっと気の毒に思った。
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