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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第13章 運命の赤い糸
「あぁ、はぁぁ、やっぱ、フミクンのち○ぽが一番おっきくてイイよ」
「そんなもの比べられても嬉しくないんですけど」
「しってる男の中で一番優しいよ」
「その辺の飲んだくれやホストだなんだと比べてくれるんじゃありません」
「えー、じゃあなんて言ったら喜ぶのよ?」
「そうだなぁ、キャバ嬢の常套文句以外なら大概は」
「……迎えに来てくれてありがとう」
「はい、どういたしまして」
なほちゃんの男遊びが減ってきた頃から、俺の気持ちはかなり傾いていたのは確かだ。
このままきっと忘れられる。
あれは気の迷いだった。
左手の薬指に指輪のある女性を好きになるなんて。
俺に限ってあるわけがない。
そう思っていたのに……。
ある日みほこさんは俺に言った。
――もう私のことは好きじゃなくなった?
久々にみのるさんに食事会に呼ばれたある夜。
いつもの四人で食事をした。
始めになほちゃんとみのるさんのワイン談義が始まる。
気が付くとみのるさんはテーブルに突っ伏し、なほちゃんは吐きまくるのが常だ。
「ふへへ、今日もフミクンげろまみれぇー」
「なほちゃんはそのまま1回死のうか」
「うげぇー」
なほちゃんの粗相にはもう慣れているとはいえ(営み中も平気で吐いたりするし)さすがにゲロ塗れは嫌だ。
「すみませんが風呂借ります」
「どうぞ」
あの時みほこさんとはすっかり他人行儀だったな。
確か殆ど挨拶しか交わしていない。
コレで良かったんだと言い聞かせ、蛇口をひねり頭からシャワーをかぶったとき、急に電気が消えた。