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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第13章 運命の赤い糸
「は、八反田さん……」
「ん?」
「そ、それって要するに……」
「ああ……」
「3P!?」
「ぶっ……気にするとこそこかよ!?」
八反田さんは、ハァ!?と珍しく感情を露わにして、それでようやく声を立てて笑ってくれた。
「だ、だって気になっちゃって……」
「まあお前らしいっちゃお前らしいか」
「両側に挟まれてるんですよね?」
「そうだなぁ……」
「ど、同時にアレするの大変!?」
「大変だから同時にアレする時に体中使う」
「ヒヤァァー!」
「どんな想像してるんだ?変態アイドル」
「はわー……いひゃいですー!」
ほっぺをびろーんと伸ばされて、笑われる。
ちょっとは元気になってくれたのかな?
……そんなことないか。
八反田さんの負ってる傷は想像以上に深いって分かったもん。
「あの時から、俺……求められると体が思い出すせいか……興奮するんだよな。複数プレイだと特に……。他じゃインポのくせにな」
うん……だからるかちゃんが居たときも、くるみちゃんが居たときも……。
更にはクローゼットの中の時も……。
他人が居る方が興奮するのは、やっぱり八反田さんの性癖だったんですね。
「イ、イン……EDなのはやっぱり……」
「きっかけはさっき言った通りだよ。好かれるはずもないから女は苦手なんだ」
「そ、そうなんですね……。でも原因がみほこお姉ちゃんじゃなくて良かったです」
「まさか……!あの人は今でも俺の中の女神だよ」
八反田さんがふっと破顔する。
あ、私この笑顔知ってる。
小さい頃、このソファの上で見たことある。
「じゃあそれなのになんで芸能事務所に?うちは特にアイドルとかモデルさんとか、女の人が多いのに」
「……それ、ホントに知りたいか?」
私が質問すると、八反田さんはいつもする意味がわからないという顔をした。
ころころ表情が変わる八反田さんが珍しく思えてしまう。
「知りたいですよ!八反田さんのこと好きだもん」
そう言った途端無言で頭をぽんぽんしてくれちゃうなんて。
そのはにかんでる顔もかわいいから好き!
「スカーレットに入ったのは高校の文化祭にイベントで来たアイドルの子が、とっても良い子だったからだよ。きっかけなんて些細なもんだ」