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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第13章 運命の赤い糸
「じゃ、もなかさんとはどんな関係?」
「もなかがまだ黄金最中としてAV女優だった頃はまあよくお世話になってた。綺麗なのにイメプレとか緊縛とかスカトロとかアブノーマルなの多いし」
「う、うん……」
「スカーレットに入って6年。体調崩して休暇とって……。それでみほこさんとなほちゃんに出逢って……。ようやく復帰した時の一番最初の仕事に、タレントとして彼女を引っ張ってきた。EDの俺が学生時代に入れ込んでたくらいだからこれは何か持ってるんじゃねぇかって見込んでな。それを今ではもなかも感謝してるみたいだな」
「そっか、今の深夜バラエティに引っ張りだこなもなかさんがいるのは八反田さんのお陰だったんですね」
「ある程度土台に乗るまでマネージャーとしても付いてたからな。なほちゃん程ワガママでもなかったから色々甘やかしてたら懐かれた、という訳だ」
それ多分、八反田さんが気付いてないだけで、もなかさんはとっても優しく接してくれる貴方に凄く救われたんだと思うなぁ。
何を抱えてるかはわからないけどアダルトなんて平気で出れる訳ない。
同じ女としてそれだけは分かるもん。
「八反田さんは、もなかさんのこと好き?」
「なんでそんなこと聞く?」
「付き合うの?」
「あのなぁ俺まだいちおう妻帯者だぞ」
ハァと大きく溜息をつかれた。
……そんなこと知ってるもん!
好きだから気になるだけなのに八反田さんの鈍ちん!
「それでこれからどうするんですか?」
「わからない。少し時間が必要だ」
「私にもチャンスありますよね?」
「ない!」
「どうしてきっぱり言うの!?ちょっとくらい希望をくれても……」
「どうしてってわかるだろ?そもそも許されるはずがないんだ。俺が本来ここにいることさえも……」
そうだ。
3人はそれでハッピーエンドになった訳じゃないんだ。
――みほこお姉ちゃんはずっと王子様が好きなんだよ。
パパはいつも何にも知らないんだから……――
私がぶち壊してしまったから……。