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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第4章 ようこそアイドルカフェdólceへ‼︎
……そんなの、やだよ……。
思案して、とことんまで最悪なパターンに辿り着いた脳内をよそに、八反田さんはもう電話を切った。
よく聞いていなかったけれど、今日は帰ると言っていたのは耳に残る。
帰ってくるのを待っている人が、八反田さんにはいるんだ。
ここにきて初めて、そのことを深く理解してきた。
私の想いは決して社会に支持しては貰えないことを。
「ふぅ……」
八反田さんは嘆息混じりに目頭を押さえた。
たぶん、ずっと寝ていないんだろうなと思った。
「すみません。お待たせしました」
疲れた声で八反田さんは言った。
目も赤く充血している。
「今朝、dólceの営業は別のスタッフに任せ、風間さん、あなたの今後の展開について会議がありましたので、そのご報告を致します」
八反田さんは私の目をジッと見据えた。
私はこんな時にも昨夜のことが脳裏を霞め、目を背けてしまった。
「風間さん……あなたの今後ですが、まずあなたはどうしたいんです?」
物腰静かにテーブルに手をついた八反田さんは私の目を覗き続ける。
面接の時、凄く怖くなったことをふと思い出した。
「私は……別に、アイドルに……なりたかった訳じゃないんです」
八反田さんは動かない。
無表情のまま、私の言葉を待ってくれている。
そう、でも、何故か今はあの時みたく怖く感じないの。
むしろ……。
なんだかとても安心する。
それは、私が片想いしてしまったからなのだろう。
だったら尚更、話さなくちゃいけない。
私の中で、強い想いが別の角度に芽生えたことを。
「それでも、るかちゃんが側に居てくれて……頑張ろうって言ってくれて……でも全然顔も名前も売れなくて……。何度も辞めようとして……。だけど、八反田さんのいるdólceに合格して、今度こそはって思いはじめてたんです……」
力無くそこまで説明すると、るかちゃんが八反田さんに食って掛かった。
「みゆりがまた倒れるのが心配なら、倒れないように私がフォローする!みゆりは気弱だから、心細いとダメなんだよ!そうならないように私が支える!だからみゆりをメンバーから外さないで……!」
思案して、とことんまで最悪なパターンに辿り着いた脳内をよそに、八反田さんはもう電話を切った。
よく聞いていなかったけれど、今日は帰ると言っていたのは耳に残る。
帰ってくるのを待っている人が、八反田さんにはいるんだ。
ここにきて初めて、そのことを深く理解してきた。
私の想いは決して社会に支持しては貰えないことを。
「ふぅ……」
八反田さんは嘆息混じりに目頭を押さえた。
たぶん、ずっと寝ていないんだろうなと思った。
「すみません。お待たせしました」
疲れた声で八反田さんは言った。
目も赤く充血している。
「今朝、dólceの営業は別のスタッフに任せ、風間さん、あなたの今後の展開について会議がありましたので、そのご報告を致します」
八反田さんは私の目をジッと見据えた。
私はこんな時にも昨夜のことが脳裏を霞め、目を背けてしまった。
「風間さん……あなたの今後ですが、まずあなたはどうしたいんです?」
物腰静かにテーブルに手をついた八反田さんは私の目を覗き続ける。
面接の時、凄く怖くなったことをふと思い出した。
「私は……別に、アイドルに……なりたかった訳じゃないんです」
八反田さんは動かない。
無表情のまま、私の言葉を待ってくれている。
そう、でも、何故か今はあの時みたく怖く感じないの。
むしろ……。
なんだかとても安心する。
それは、私が片想いしてしまったからなのだろう。
だったら尚更、話さなくちゃいけない。
私の中で、強い想いが別の角度に芽生えたことを。
「それでも、るかちゃんが側に居てくれて……頑張ろうって言ってくれて……でも全然顔も名前も売れなくて……。何度も辞めようとして……。だけど、八反田さんのいるdólceに合格して、今度こそはって思いはじめてたんです……」
力無くそこまで説明すると、るかちゃんが八反田さんに食って掛かった。
「みゆりがまた倒れるのが心配なら、倒れないように私がフォローする!みゆりは気弱だから、心細いとダメなんだよ!そうならないように私が支える!だからみゆりをメンバーから外さないで……!」