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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第4章 ようこそアイドルカフェdólceへ‼︎
だから、つい。

つい、ほんとうに。

言葉が衝いて出た。

聞く気なんてこれっぽっちもなかったのに。

「八反田さんは……昨日のこと……」

どう思ってるんですか?

考えることもせず、八反田さんはピザを頬張るのを止め、こう答えた。

「ああ、つぶやいたーの件ですか。その様子だと確認してないんですよね?あなたのコメントは、そっくりそのまま投稿させて頂きましたよ」

「そうじゃなくて……昨日の電話……です」

だから、私は負けじと答える。
あんまり焦らされると、我慢が利かなくなってきちゃう。

「電話?」

「……はい。電話、したじゃないですか!」

強めの口調で詰め寄った。
八反田さんは椅子に座ったまま。
私は立ったまま。
だから、立場上は彼が上司だけど、今は私の方が上。
そんな気になれる。

「知りません」

「え?ご、誤魔化さないで下さい!」

私は八反田さんを見つめていた。
これ以上はぐらかさないで欲しいのに。

「存じ上げません。なんのことです」

八反田さんも私を見つめていたが、その顔は相変わらず無表情だった。
いや、目を白黒させているのかも。

「そもそも、どんな会話をしたんです?」

首を傾げ私を見上げる八反田さんは、少なからず怪訝そうな色をポーカーフェイスに滲ませていた。
……そんなことを言われたって。
何も言えなくなっちゃうよ。
だって説明出来るはずもない。
病院のトイレで。
お互いを想って。
お○にーし合った、そんなこと。

「倒れている間、何か夢でも見たのでは?」

八反田さんは、ピザをペロリと平らげた。
おしぼりを渡すと、ありがとうと言われ、そしてまた眉間の辺りを抑えていた。

……夢であるはずなんかない。
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