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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第4章 ようこそアイドルカフェdólceへ‼︎
私を突き放すように暴れていた八反田さんは、最後にそう言って力をなくした。
ダランと下げた腕に生気はない。
やば!窒息させ過ぎた⁉︎

「……ご、ごめんなさい!」

「……うっ、ゲホッ……ゼェハァゼェハァ……」

ぱっと手を離すと、呼吸を整えた八反田さんは、死ぬかと思った……と付け加えた。
そしてチラっとこちらを見た。
バンビが、雌ライオンに睨まれたときみたいに。

「……じゃあ、これで私は帰りま……」

そんなに私は尋常じゃない顔付きをしていたかな?
眉を引きつらせていた八反田さんは椅子の下の荷物を持ち、そそくさと立ち上がった。
そんなの問屋が卸すはずがないのですよ、八反田さん!

「やだ!」

「や、やだって……子供か⁉︎って……ああ、子供か……」

抱き付いた私に、八反田さんはそう言った。
多分、すごく困っていた。
今度は泣いている私を、どうあやしたらいいだろう。
そんな風に考えあぐねていたはずだ。

「帰らないで……もっと側に居たいです……」

八反田さんの躰はとても暖かかった。
こんな起伏の激しい私を邪険にもせず、嫌がりもせずに私にされるがまま突っ立っていた。
本当は抱きしめて欲しかったけれど、そうはしてこない。
八反田さんが何を考えているか、それだけで充分伝わった。

「あなたとこれからのことを話そうと思っていたので、時間はもちろんあるのですが……。実際あなたはアイドルなんてやりたくないのだと決め込んでいましたから、今後のことをとことんまで突き詰めて話す気でいたのですよ」

そう言って、八反田さんは掴んでいたバッグから、さっきの書類を取り出した。
これからのことなんて言うから期待したけれど、やはりというか、八反田さんはいつもの調子にすっかり戻っていた。
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