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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第4章 ようこそアイドルカフェdólceへ‼︎
「何かお悩みなのでしたら伺いますが?」

そうですか、えっと……。
相手が八反田さんだと思って、てれふぉんせっくすしたんですけど、違ったみたいですー!てへぺろ!
なんて言える訳ないじゃんか!
そんなお馬鹿なことを考えていると、八反田さんは私の耳に唇を近づけて言った。

「例えば……恋や躰の悩み、とかね……」

突然のイイ声に耳が犯されて。

「だ、だ、だ、大丈夫です……っ!」

私は八反田さんから慌てて離れ、無理矢理話しを逸らせた。
八反田さんはからかいがいのあるやつだなと笑い、それ以上追求して来なかった。
ただ、

「困ったことがあったらすぐに相談して下さい。必ず力になりますから」

そう約束してくれた。
優しい人。
でも、それは私だけに向けられた特別な気持ちではないんだ。
そう考えたら、またちょっと胸が痛んだ。

「ま、まだお腹へってるなら、今度こそ本気で何か作りますね?」

私は、テーブルを回ってキッチンカウンターの上のエプロンを身に付けた。
せっかく2人きりなのだから、えっちへのお誘いは失敗しちゃったけれど、もっと楽しくお話しくらいしたい。
仕事以外の話しもたくさん聞きたい。

「お。手料理、振る舞ってくれるんですか?」

八反田さんは途端に目をきらきら輝かせて、私を見つめた。
そんなにお腹が減っていたのかな?
ううん、きっと八反田さんは正統派の女の子が好きだからだと思う。
お料理するコがタイプなのね。
私、家事が好きで良かった。
お嫁さんには敵わなくても、お腹のへってる好きな人の為にくらいは、頑張って美味しいもの作れる女の子でいたい。

「はい。だって、作らなかったら八反田さん、このまま帰っちゃいますよね?」

「そうですね、やる事は山程あるのでそろそろお暇しようとは思っていました」

「それがイヤなのでなにか美味しいもの作ります。何がいいですか?」

「何でもいいですよ」

そう来ると思った。
だから、今日は冷凍しておいたごはんがあるし、私の大好きなお料理その2、オムライスでも作ろうかと思うのです。
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