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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第5章 原点
――……一体あなたは誰なんですか?
心に欠けた部分を残しながらも私は欲望に負けていた。
まだ名前のない彼に今の感情をぶつけてしまったのだ。
「……お願いします。私にたくさん、やらしい言葉を囁いて下さい……いっぱい愛して下さい」
この人が誰でもいいとは思わない。
だけど、八反田さんですかと問いかけても、真実は得られない気がした。
その為の非通知だからだ。
この声の主は私に何者かを伝える為にコールしてきた訳じゃない。
昨日のアレを行ってなお、同じように私との通話を望んでいる。
つまりは、またそれを要求してきただけに過ぎないのだ。
「みゆり……まぁたオナニーしてたのか?変態だな……」
「あっ、あっ……。今し始めたとこ……。ぬ、濡れてるの、もう……」
「声、反響してる。風呂場か?」
「は、はい……」
「へぇ、それはまたドエロイシチュエーションをどうも」
声の主は満足そうに鼻を鳴らして笑った。
次いで、こう聞かれた。
「俺を待ってた?」
相変わらずイイ声だった。
「待ってたよ……」
そう答えると、声の主は吐息を漏らして私に告げた。
「そうか……。俺もみゆりと……早く話がしたかったよ……」
語尾を緩く、官能的な抑揚で。
その上で彼は衣服を脱いでいるのかもしれない。
ジッパーを降ろす音と、さらにドサリと放り投げる音が聞こえた。
「我慢できないの……。一人でイッちゃうとこだったよ……」
「イカずに俺を待ってたの?……。俺から連絡が来るって分かってた?」
「んーん。分かんない。でも期待してた……」
「ふーん、それでおなにーしながら待ってたのか」
「んー、ちょっと違うかな……。八反田さんのことを考えてたら自然とそうなっちゃったの……」
カマをかけるつもりはなかった。
だけど早いうちに答えを聞いておいたほうがいいとも思う。
八反田さんは知らないと言った。
じゃあコノヒトは?
声の主に八反田さんのことを質問したらどうなるのか。
心に欠けた部分を残しながらも私は欲望に負けていた。
まだ名前のない彼に今の感情をぶつけてしまったのだ。
「……お願いします。私にたくさん、やらしい言葉を囁いて下さい……いっぱい愛して下さい」
この人が誰でもいいとは思わない。
だけど、八反田さんですかと問いかけても、真実は得られない気がした。
その為の非通知だからだ。
この声の主は私に何者かを伝える為にコールしてきた訳じゃない。
昨日のアレを行ってなお、同じように私との通話を望んでいる。
つまりは、またそれを要求してきただけに過ぎないのだ。
「みゆり……まぁたオナニーしてたのか?変態だな……」
「あっ、あっ……。今し始めたとこ……。ぬ、濡れてるの、もう……」
「声、反響してる。風呂場か?」
「は、はい……」
「へぇ、それはまたドエロイシチュエーションをどうも」
声の主は満足そうに鼻を鳴らして笑った。
次いで、こう聞かれた。
「俺を待ってた?」
相変わらずイイ声だった。
「待ってたよ……」
そう答えると、声の主は吐息を漏らして私に告げた。
「そうか……。俺もみゆりと……早く話がしたかったよ……」
語尾を緩く、官能的な抑揚で。
その上で彼は衣服を脱いでいるのかもしれない。
ジッパーを降ろす音と、さらにドサリと放り投げる音が聞こえた。
「我慢できないの……。一人でイッちゃうとこだったよ……」
「イカずに俺を待ってたの?……。俺から連絡が来るって分かってた?」
「んーん。分かんない。でも期待してた……」
「ふーん、それでおなにーしながら待ってたのか」
「んー、ちょっと違うかな……。八反田さんのことを考えてたら自然とそうなっちゃったの……」
カマをかけるつもりはなかった。
だけど早いうちに答えを聞いておいたほうがいいとも思う。
八反田さんは知らないと言った。
じゃあコノヒトは?
声の主に八反田さんのことを質問したらどうなるのか。