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恋するアイドル❤︎〜内緒の発情期〜
第5章 原点
「……あっそう。八反田っていうのは、君の何?」
ぶっきらぼうとも、興味があるともとれる反応。
なかなか手強い。
「好きな人」
だから真正面から放り投げてみた。
息が詰まれば本人だって確信が持てたのに。
そうは簡単に引っかからないのがより似ていて嫌になる。
「ふぅん。そいつと俺の声は似てる?」
「そっくり」
「へぇ?そんなこともあるんだな。まあみゆりがあの店長を好きなのはdolceで見ていて分かったから、似せてるだけだけどな」
ということは、地声は違うってこと。
本当かな?
「物真似得意なんですか?あなたは八反田さんじゃないってこと?」
質問を繰り返していたら、いつか追い詰められる気がして。
少しずつ粗を探してやるんだからと躍起になる。
「みゆりがそう思うなら、そうなんじゃないか。否定も肯定もしないよ。面白味がなくなるからね。みゆりが喜んでくれるなら、俺はまた電話してあげる。嫌ならもう二度と掛けない。みゆりが喜ぶことをしてあげたいんだ」
声の主は私を諭すように告げた。
「それってつまり、私のファンの人ってことですか?」
「そうだね」
「いつからですか?」
「ずっとずっと前からだよ……」
意味深に答えた彼は続けた。
「さあ、そろそろ質問は終わりにしようか。早く、気持ち良くなりたいだろう?」
それ以上は遮ったともとれる。
そして受話口からはとても無視できない雑音が聞こえてきた。
女性の喘ぎ声だ。
声の主とは明らかに違う、無機質な音声。
わざと、えっちな動画を観ているんだ、この人は。
「君の好きな男も、こういうのが好きだろうからね。ちゃんと現実を受け入れられる?」
遠くから、あんっイイッイイのぉ!あんっ!あんっ!とか、嘘っぽくも感じてはいるアダルト独特の声が聞こえてくる。
どんな内容だろう。
注意して聞くと、驚きの答えが待っていた。
ぶっきらぼうとも、興味があるともとれる反応。
なかなか手強い。
「好きな人」
だから真正面から放り投げてみた。
息が詰まれば本人だって確信が持てたのに。
そうは簡単に引っかからないのがより似ていて嫌になる。
「ふぅん。そいつと俺の声は似てる?」
「そっくり」
「へぇ?そんなこともあるんだな。まあみゆりがあの店長を好きなのはdolceで見ていて分かったから、似せてるだけだけどな」
ということは、地声は違うってこと。
本当かな?
「物真似得意なんですか?あなたは八反田さんじゃないってこと?」
質問を繰り返していたら、いつか追い詰められる気がして。
少しずつ粗を探してやるんだからと躍起になる。
「みゆりがそう思うなら、そうなんじゃないか。否定も肯定もしないよ。面白味がなくなるからね。みゆりが喜んでくれるなら、俺はまた電話してあげる。嫌ならもう二度と掛けない。みゆりが喜ぶことをしてあげたいんだ」
声の主は私を諭すように告げた。
「それってつまり、私のファンの人ってことですか?」
「そうだね」
「いつからですか?」
「ずっとずっと前からだよ……」
意味深に答えた彼は続けた。
「さあ、そろそろ質問は終わりにしようか。早く、気持ち良くなりたいだろう?」
それ以上は遮ったともとれる。
そして受話口からはとても無視できない雑音が聞こえてきた。
女性の喘ぎ声だ。
声の主とは明らかに違う、無機質な音声。
わざと、えっちな動画を観ているんだ、この人は。
「君の好きな男も、こういうのが好きだろうからね。ちゃんと現実を受け入れられる?」
遠くから、あんっイイッイイのぉ!あんっ!あんっ!とか、嘘っぽくも感じてはいるアダルト独特の声が聞こえてくる。
どんな内容だろう。
注意して聞くと、驚きの答えが待っていた。