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怪しい薬の研究所
第2章 女子高生が温泉で……
「現場に仕掛けてある隠しカメラの映像は、全てこのモニターで確認できるわ。なので、こちらの判断で頃合を見計らって、鈴木と佐藤が現場へ向かうことになる予定よ。鈴木、佐藤、準備はいいわよね?」

 鈴木と佐藤は「準備万端です」「問題ございません」と口々に答えた。

 満足そうな笑みを浮かべ、説明を続ける莉央菜。

「で、『撮影開始』となるところを、機材の故障というハプニングが起こっちゃうわけ。実際には機材は全く故障しておらず、こちらの予定通りで、ハプニングではないんだけどね。その頃になると、男性モデルの三浦君も、女性モデルの沢下さんも、どちらも薬の効果でモジモジし始めているはずよ。三浦君には、ここに到着する前、車の中で既にペットボトルを手渡していて、ごくごく飲んでいたから、多分三浦君の方に先に効果が現れると思うわ。まぁ、遅かれ早かれ、二人とも大興奮になる予定だから、『どちらが先か』とかはあまり気にしないでもいいわね。そして、そんなときに、嘘の機材トラブルによって、田中と鈴木と佐藤が全員いったん撤収して、三浦君と沢下さんを二人っきりにするわけね。『申し訳ございません。新たな機材を取ってまいりますので、10分間だけ待っていてくださいますか? お二人がのぼせないように、なるべく早く戻ってまいりますので』とか何とか言って、無理やりにでもモデルの二人を納得させてから、ね」

 鈴木と佐藤は、時折頷きつつ、特に真剣に聞いているようだ。



 莉央菜はさらに続ける。




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