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怪しい薬の研究所
第1章 大学生の友人同士が……
大きめのワゴン内へ、宮元と共に足を踏み入れる太一と凜。
さすがに車内は、若干涼しく凜には感じられた。
太一と凜が後部座席に並んで落ち着くと、宮元が早速口を開く。
「すみません。一番大切なことを伺うのを忘れておりました。お二人が恋人ではないと伺って、『やっと目指す方々とめぐり合えた』と思い込んで、喜んでしまって、つい。……大変失礼ですが、お二人は元恋人というわけでもないですか? 過去にお付き合いされたことは……?」
凜が答えた。
「申し遅れましたが、私は緑山凜と申します。こちらは、赤村太一君です。それで……太一君と私は一度もお付き合いしたことはありません」
「そう伺って安心いたしました。そちらのプリントにも記載いたしました通り、うちの番組で行う今回の企画では、『参加していただくお二人が、過去に一度もお付き合いをなさったことのないご友人同士』ということが大前提となっております」
太一と凜は揃って、紙に視線を落とした。
宮元が説明を続ける。
さすがに車内は、若干涼しく凜には感じられた。
太一と凜が後部座席に並んで落ち着くと、宮元が早速口を開く。
「すみません。一番大切なことを伺うのを忘れておりました。お二人が恋人ではないと伺って、『やっと目指す方々とめぐり合えた』と思い込んで、喜んでしまって、つい。……大変失礼ですが、お二人は元恋人というわけでもないですか? 過去にお付き合いされたことは……?」
凜が答えた。
「申し遅れましたが、私は緑山凜と申します。こちらは、赤村太一君です。それで……太一君と私は一度もお付き合いしたことはありません」
「そう伺って安心いたしました。そちらのプリントにも記載いたしました通り、うちの番組で行う今回の企画では、『参加していただくお二人が、過去に一度もお付き合いをなさったことのないご友人同士』ということが大前提となっております」
太一と凜は揃って、紙に視線を落とした。
宮元が説明を続ける。