この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
いろごとプリズム
第4章 魔法使い花見川
翌日の放課後、帰ろうとしたサーヤを途中に通る公園で待っていたのは花見川だった。
「お疲れ様です高岡先輩」
「花見川くん……どうしてここに?」
「先輩を待ってたんですよ」
「だって、なんでここ通るって知って……」
「ま、僕にかかればそのぐらいお手の物ってことです」
魔法使いなんだろうか。ファンタジー好きのサーヤにはそんな風に映った。とりあえず作品の感想を伝えなくては。
「あ、昨夜早速読んだよ『融合時代』!すごいね花見川くん……尊敬するよ」
「ふふ、ありがとうございます。高岡先輩はきっと気に入ってくれると思ってた」
この人の笑顔は、なんて綺麗なんだろう……。そう思ってふと黙って見つめてしまう。これも魔法の一つなのかもしれない。

「ん?どうしたんですか」
「あ、いや、なんでも……」
「ダメですよこんなとこで僕に見とれちゃ。ベッドの中とかにしてください?」
「ち、ちがっ……」
顔が赤くなるのを抑えられないサーヤはうつむく。
「高岡先輩、こないだ僕が言ったこと、全部本気ですからね」
「うっ……」
「あの時は望月先輩もいたけど、ほんとからかったとかじゃないんで……覚悟しといてくださいね?」
「か、覚悟って何を……」
「こういうこと」

顔をあげたサーヤに、花見川は瞬時にキスをした。

「……っ!?!なっ……!」
「ははは、照れてる先輩超かわいい……もっと恥ずかしがらせたくなるな」
「あ、あのねー花見川くん!」
重なった唇のドキドキが鎮まらなくて、何も言い返せない。あの理知的な作品とのギャップに、どれが彼の本音なのかわからなくなる。
/111ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ