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いろごとプリズム
第8章 嵐の昼休み
「知ってたんだ小暮くん。私、さっき聞いて驚いちゃった」
「そっか……。いや、知ってたって言うかさ……、芹沢、のろけすごいから……」
「のろけ?」
「そう。いちいち報告すんだよ俺に……。今、口に出してきた、とか……」
「え……、えええっ!?」
サーヤも真っ赤になった。そんなことをいちいち報告している芹沢も芹沢だし、誠実でエッチに縁のなさそうな小暮が赤面しながらたどたどしく「口に出す」という行為を話したことが、なんだかとっても恥ずかしい気持ちにさせたのだ。

「あ、ごめんこんなこと言って……」
「ううん、持ちかけたのは私だし」
「あ、そうだったな……。とにかくっ、仲良いよなあいつら」
「うん、そうだね」
小暮くんともしてみたら?奪ってあげなよ彼の童貞。頭ん中はエロエロだよ絶対――という優奈の言葉が脳内に渦巻いてドキドキしてしまう。小暮くんにそういう、いわゆる男を感じたことはなかったのに……、こんな風にエッチな話題を共有してしまうと、なんだか見る目が変わってくる。

「俺……、芹沢が羨ましいよ。……好きな人といつもいろんなことして」
いちいち報告される、いろんなこと……。
「俺だってできるなら高岡と……、」
目が合い、互いに真っ赤な顔をしていることを確認する。
「……っ、ごめん……、俺ヤバいわ……行くね」
や、ヤバいって……何が!!と思いながら、サーヤは引きとめた。
「あ、あのさ小暮くん……!」
「ん……?」
「まだ答え出せないけど……、私、ちゃんと考えるから」
「あ、ああ……!待ってる」
小暮は本当の自分を、ここ数日していることを知っても、好きだと言ってくれるんだろうか……と、サーヤは彼の後姿を見ながら考えていた。
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