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いろごとプリズム
第10章 悠真が欲しい
翌日、朝から優奈に小暮とのことをすぐに訊かれた。
「ねぇねぇどうだった!?修人がコンドーム渡しといたって言ってたんだけど!」
「うん……使ったよ」
「うわああああ!!!とうとう!!!で?どうだった?ねぇどうだったー?」
まったく、完全に野次馬だ。
「……うん、小暮くん……、良かった。彼氏より」
「きゃああーーーっ!!もうめっちゃ面白くなってきたあああ!」
「……それでさ、今日の夜、ショウマ君が帰ってくるんだって。明日会おうって」
「え!?カレシ!?これは修羅場くるかなぁ!!」
「その前に弟の悠真にも誘われてて……」
「あー、じゃあさ、弟とも最後までやっちゃいなよ!その後、考えてから彼氏と会ったら?」
優奈の破天荒な助言は果たして有効なのだろうか……。
「うん……、どうしようかなぁもう……。悠真って一緒にいるとすごく楽だし、すごい本気みたいだしさ……ほんと悩む」
――布ごしに性器を擦り合わせながら、
「ああ……、くそっ……やりてぇ……っ!サーヤ……欲しいって言えよ……っ」
と言っていた悠真が忘れられない。欲しい、何も考えなくていいのなら私だって欲しい……。そう思っている。
「まぁ……さ、ショウマ君には……、別れようって言おうかなって思い始めてるよ」
「うん、そうだね。そこをきっちりしといた方がね。誰を選ぶにしても。……ねぇ、サーヤの中ではさ、花見川くんって選択肢も生きてるの?」
「うーん、どうかなぁ……?」
花見川の自分への気持ちは、本気なのかなんだかわからない。ただ、年下ながら経験豊富で官能的な行為は魅力的だ。とにかく言えるのは、こんな淫乱女になってしまった自分は、ショウマと恋人同士である資格などないということだ。木曜は、別れ話を切り出すつもりだ。
「ねぇねぇどうだった!?修人がコンドーム渡しといたって言ってたんだけど!」
「うん……使ったよ」
「うわああああ!!!とうとう!!!で?どうだった?ねぇどうだったー?」
まったく、完全に野次馬だ。
「……うん、小暮くん……、良かった。彼氏より」
「きゃああーーーっ!!もうめっちゃ面白くなってきたあああ!」
「……それでさ、今日の夜、ショウマ君が帰ってくるんだって。明日会おうって」
「え!?カレシ!?これは修羅場くるかなぁ!!」
「その前に弟の悠真にも誘われてて……」
「あー、じゃあさ、弟とも最後までやっちゃいなよ!その後、考えてから彼氏と会ったら?」
優奈の破天荒な助言は果たして有効なのだろうか……。
「うん……、どうしようかなぁもう……。悠真って一緒にいるとすごく楽だし、すごい本気みたいだしさ……ほんと悩む」
――布ごしに性器を擦り合わせながら、
「ああ……、くそっ……やりてぇ……っ!サーヤ……欲しいって言えよ……っ」
と言っていた悠真が忘れられない。欲しい、何も考えなくていいのなら私だって欲しい……。そう思っている。
「まぁ……さ、ショウマ君には……、別れようって言おうかなって思い始めてるよ」
「うん、そうだね。そこをきっちりしといた方がね。誰を選ぶにしても。……ねぇ、サーヤの中ではさ、花見川くんって選択肢も生きてるの?」
「うーん、どうかなぁ……?」
花見川の自分への気持ちは、本気なのかなんだかわからない。ただ、年下ながら経験豊富で官能的な行為は魅力的だ。とにかく言えるのは、こんな淫乱女になってしまった自分は、ショウマと恋人同士である資格などないということだ。木曜は、別れ話を切り出すつもりだ。