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束縛彼氏の言う通り
第2章 ♦彼のこと♦

「なあ、こんどいつあえる?」
「・・・わからないわ」
「・・・そっか」
「ま、私がいなくてもあんたならやってけるって!早く彼女でもみつけなさいよー」
「バカだな、俺が好きなのは「かがり」
茶髪の女性とかがりくんが話していてその姿を見て心の中でもやもやしたものが
広がっていく。
「それじゃ、またね」
女性が去っていくとかがりくんはその場に座り込んで何か抱え込むように泣いていた。
「なんで俺じゃねえんだよ...」
俺じゃないってどういうこと?
「せなっ....」
その声でわかったことはかがりくんが好きなのは「せな」という女性だということ。
心のモヤモヤがとれることなく、その場から逃げ出した私は自分のアパートへと駆け出した。

