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となりの藍崎さん。
第7章 貴方の胸で泣いた夜


「おい大丈夫?ってお前」

「………っ」

「立てるか?」

藍崎さんが手を差しだす、その手に触れようとしても手が震えてなかなか触れられない


「ご、ごめんな、さ…い」

「お前を傷付ける奴はもうここにはいねー、いるのは俺だけだ」


ほらと言うようにまた手を私に差し出してくる


「………」


震える手をなんとか伸ばし藍崎さんの大きな手に捕まった



「お前……」

「あ、藍崎さんって刑事さんだったんですねいや~~すごいな~~」



頑張って誤魔化そうと必死に話題をだしていると大きくて優しいせっけんの香りと汗の匂いが混じった温もりが私を包んだ






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