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今日私は自分の子供を殺しました
第6章 過去の傷
藍は紙に遠くの俺達にもわかるように大きく
乱暴に書いて紙を見せてきた。
赤ちゃんを殺されるなら私も赤ちゃんと一緒に死んだ方がマシ
顔を怒りでいっぱいにしてナイフを首にぴったりとつけた藍は
本気で我が子を守ろうとする母そのものだった。
お前は!!!!!いい加減にしろ!父親もわからない子供を愛せるわけないだろう
おじさんのそれを聞いた藍は首をぶんぶんと振り否定をした。
涙を流しながらお腹に手を当て、
止まらない血でお腹は真っ赤に染まっていた。
だけどその時は来た。
大量出血で貧血を起こした藍は一瞬倒れかけた
その一瞬のすきにおじさんは藍からナイフを取り上げた。
それを合図に一斉に看護婦が藍を取り押さえた。