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今日私は自分の子供を殺しました
第6章 過去の傷
あれから俺はユウとは距離を置いていた。
何度も殺してしまおうかと思ったが
藍があそこまでして守りたかった気持ちを
無駄にはしたくなかった。
相変わらずあの女と付き合っているみたいだが
最近のユウはなんだか様子がおかしい。
げっそりと痩せこけまるで藍のようだった。
卒業式まで後1ヶ月になった。
俺は速くあの悪夢が起きた建物と
悪夢を起こした事も忘れている人間と
さよならしたくて仕方がなかった。
ある日、俺はユウに呼ばれた。話しがあると。
話すことなど今更何もないと思いながら
俺はユウと待ち合わせをした。
○○カフェで。
ホットココアを飲みながら待って居ると
ユウがあらわれた。
席につくなりテーブルに頭をつけ、謝りだした。
「ごめん…ユウスケ…」