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今日私は自分の子供を殺しました
第6章 過去の傷
「なにが?」
俺はそんなユウを冷たく見下ろした。
俺は間違っていた。あいつと別れてから俺は藍の大事さをやっと思い出した
写真やプリクラ、メールを見てたら俺はなんて馬鹿だったんだって…
そんな薄っぺらい後悔を今更吐き出されたって、
藍の苦しみは消えない…
消えない。二度と。
「なぁ、知ってるか?」
俺は学校を辞めてから藍に起こった地獄の様な日々を淡々とユウに話した。
ユウは驚きで声が出ないようだった。
俺…どうしたら…
「なんでお前が卒業できるんだ?」
えっ?
「なんでお前が喋れるんだ?」
ユウスケ…
「なんでお前が普通の生活をしてるんだよ」
ユウスケ…ごめん…ごめん本当にごめん!!!!!!!
「なんでお前が生きてて赤ん坊が死ななきゃいけないんだ?」
ユウはその言葉を聞いて固まった。
そして俺の目からは涙がながれた
「なんでお前が生きてるんだ?………………」