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今日私は自分の子供を殺しました
第6章 過去の傷
ユウスケに藍ちゃんも来てくれたのね…
ほらユウ…来てくれたわよ
いつまで寝てんのよ
泣き崩れるおばさんの肩をおじさんが優しく抱いた
おじさんの肩も震えている
藍はゆっくりユウに近づくとほっぺに触れた。
その時ユウがうっすらと目を開けたんだ
藍…ごめんな…
消えてしまいそうなくらい小さな声は
藍と俺にしか聞こえなかった。
そのあと、ユウは息を引き取った。
藍はいつまでもいつまでもユウの顔を見ていた。
俺は藍のそばに行くと
手の平に指で書いた
私のせいだね
俺は言った。
俺のせいだ。
俺達ふたりに忘れられない十字架が落ちた。