この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
今日私は自分の子供を殺しました
第6章 過去の傷
カランッ…―
包丁は音を立てて床におちた。
藍はポケットからメモ帳とボールペンをだすと
何かを書いて女に渡した
メモ帳を受け取った女はその場に泣き崩れた。
そして土下座をしながらなんどもなんども
声にならない発狂で必死に
ごめんなさいと謝り続けた。
俺は女の手から落ちたメモ帳を拾った。
メモの内容はこうだった
一緒に生きよう。
藍は冷たくなったユウに寄り添うように遺影を見つめ泣いた。
床では女が土下座をしながら発狂していた。
それを見たユウの両親も泣き崩れた。
クラスメイトも涙を流し
その場に居た誰もがユウの死を悲しんだ。