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今日私は自分の子供を殺しました
第6章 過去の傷
あれから、卒業した俺達はバラバラになった。
卒業式ではユウの席と
そして藍の席を用意してくれた。
俺は大学へは行かなかった。土木の仕事につき
毎日毎日仕事に明け暮れた。
そして毎日、藍の家に通った。
「藍、プリン買ってきたよ」
ありがとう!ユウ!
プリン食べよう
藍は俺をユウと間違えていた。
精神的にユウの死を受け止めきれなかった藍は
同じ名前のいつも側にいる俺をユウだと思い込み
俺はユウスケではなく
ユウになりきった。
藍のために。