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今日私は自分の子供を殺しました
第7章 過去の傷 1st


ねぇ、きたの?


来たの?藍がここに、

あたしが待ってるこの部屋に来たんだろ?

あたしが孤独と鳴りやまない着信音に怯えてる時に
壁一枚の向こう側に
プレゼントぶらさげてどんな顔して
ドアノブに触れたの



あたしがいること

わかった?




ねぇ、もうみんなやめてよ


あたしは商品?

客は本当のあたしを知らない
あわよくば体の関係をもてたらって思って
色楽しみながらあたしとの時間買ってんでしょ


あたしはだれ?

店長に殴られてる時も抱かれてるときも
頭の中にはユウスケだけだった
心の中もね、だけどなんでだろう
言葉にならないこの虚しさを埋められるのは
店長だけなんだよ


あたしは自分勝手?

ねぇ藍の辛さをわかるのに想像するだけでも涙がでるのに
どうしてだろう。
ユウスケを解放してよって思ってしまうのは。
あたしは最低の中の最低
筋金入りの底辺




やめて、やめて、
壊れそうだよ





あたしは藍と数メートルもしないで
壁一枚の向こう側に居た事に堪えられなかった。



ねぇ、ユウスケ
あんたはさ

いつになったらあたしだけのもんになるんだよ

あたしにはもう、見えないよ
ふたりが幸せに笑ってるとこ?全然想像できない


だってあたしのこの闇よりも藍の闇はさらに深い
そしてその闇はユウスケに共鳴する。

なのにあたしには最高に居心地が悪いんだよ。
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