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今日私は自分の子供を殺しました
第2章 陰
『ごめん俺のせいで…ユリから聞いた。仕事行ってないのか?』
ユリとはあたしの大親友
同じ店で働いていて
いつも一緒に行動していた
『うん…行ってない』
『…場所変えていいか?』
あたしがなにも言わないと車は動き始めた。
その間アオイは左手で
あたしの右手をずっと握っていた。
あたしは冷静にその光景を人事みたいに見ていた。
こうやって誰にでも優しくしてたの?
誰にでもこの助手席に乗せてたの?
ホストの仕事?
そんなことばかりが頭をグルグルまわっていて
アオイの話しは全く聞いていなかった。