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今日私は自分の子供を殺しました
第2章 陰
車が止まり着いたのは近くの海だった。
あたし達は車から降りて水平線を眺めていた。
海水浴場じゃないから真夏だけど
人は全然居なかった。
朝だしね
アオイはなかなか話し出さない。
赤ちゃんおろせとか言われるのかな。
そしたらどうしよう
ひとりで育てようか…
あたしはアオイを置いて波際ギリギリまで行き
寄せては返す波をただただ
眺めて考えていた。
後ろを振り返るとアオイが笑いかけてきた。
あたしはアオイのほうに向かって
歩いていく。
アオイもあたしのほうに向かって歩いてきた。