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今日私は自分の子供を殺しました
第7章 過去の傷 1st

「それで?ユウスケはなんなわけ?なんでお前らが一緒にいんの?」
あたしは必死に頭をフル回転させた。どうしたらユウスケにとって一番いいのか
どうでもよかった
自分のことは。でもこれ以上ユウスケに危害はくわえたくない
あたしは精一杯の嘘をついた。
『あたしが色かけた。飛びたくて匿ってくれるように頼んだ。それだけ、別にそいつがどうなろうが構わないけど一応言っとく。あたしはユウスケを利用しただけだから』
「お前の答えは本当にそれでいいんだな?」
ニカァーと笑いタバコの煙りを吐き出した店長の顔はシマウマ狙うライオンみたいに
楽しそうにするどい目をしていた。
こいつはもしかしたら全部気付いていたかも…
いや、疑いが核心に変わったんだ。
喰われる、草食動物みたいにさ。
蛇に睨まれたカエルみたいに動けなくなってしまったんだ。

