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今日私は自分の子供を殺しました
第9章 過去の傷2nd
カフェの入口から大声で名前を呼び手を振っているユリがいた。
あまりの大きな声に店中のお客があたしの方を見て
あたしはガトーショコラを食べようと大口を開けていたところだったので
恥ずかしさで真っ赤になった。
「ごめんねぇまた遅刻しちゃって。あ、うちもケーキ頼もうっと!あれぇ?リオなんか顔赤くない?風邪?熱あるんじゃないの?」
心配そうに顔を覗き込んでくるユリを軽く睨みながらケーキのメニューを渡した。
ウェイターを呼んでユリはレモンティーとアップルパイを頼んだ。
「いつからこっちに戻ってきてたのよ。すぐ連絡くれればよかったのに」
『うん、2ヶ月くらい前かなぁ、なんかニート満喫しちゃってた』
ユリはふーんと相槌をするとレモンティーを飲みながら不思議そうに聞いてきた
「でもさぁNo.1だったじゃん。しかも結構な人気嬢だったのによく辞めさせてくれたよねぇ店も。」
ユリは一度だけ前働いていた店に体験入店したことがあったから、あたしがNo.1だということを知っていたから
不思議そうにしていたのだ
『まぁいろいろあってさ。てか疲れて辞めちゃった』