この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
今日私は自分の子供を殺しました
第10章 過去の傷2nd Ⅱ
アオイをチラッと見る。
気付いたアオイはあたしに「しーっ」ってポーズを取って笑ってる。
とりあえずちゃんとハンドル持って?
それから、そんなに楽しそうに笑わないで。
特別と思っちゃうじゃん
客と電話してる時に実は隣にいるのはあたし
って?
「あぁ、休みだけど…今日は実家に帰ってて…え?今向かってるよ…うん、うんわかってるよ…ごめんな、じゃあまたな」
電話を切ったアオイはめんどくさそうに電源を落とした。
「ごめんな、もう誰からも電話こないからさ。」
その行動が素直に嬉しかった。
『いいよ、大丈夫だよ。あたしも接客業だもん。ある程度は理解できるよ。』
思ってもないことが、言いたくもないことが
ペラペラ出てくる…
慣れてるから嘘着くことなんて。
そう、あたしも接客業
大丈夫、慣れてる
何度でも言うよ
仕事頑張ってって
止まれあたしの唇